今朝は、廃校となった小学校を利用した室戸廃校水族館に寄った。メディアで紹介されるなど大人気で、週末は混み合うらしい。

平日の開館直後だったので、一人でじっくり見て回ることができた。

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プールの中にサメやウミガメが泳いでいたり、飛び箱や手洗い場を覗くと金魚やトコブシがひしめいていたり、教室だった場所に置かれた巨大水槽の中でエイが優雅に羽ばたいていたり、懐かしさを伴う不思議な感覚に襲われる。

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特段珍しい生き物がいるわけではないけれど、時間を忘れる楽しさだった。
アイデアの勝利だ。


昼過ぎに室戸岬到達😆
55号線を歩いていて、前方に弘法大師の白い像が見えた時は、さすがに胸にジンと来るものがあった。

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岬の先端に東を向いてすくっと立ち、「嵐よ。来るなら来い」とばかりに太平洋をグッと睨んでいる。
頼もしい。

近寄って背後に回ると、金色のお釈迦様が横たわっていた。
いわゆる涅槃像である。
こちらは、太平洋に尻を向けて、テレビを見ているうちに知らず寝入ってしまったオバチャンのようなしどけないポーズ。

一体、なぜに両者は背を向け合っているのか❓

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答えは簡単。
お釈迦様は北枕で西を向いて亡くなったとされているからである。
そのエピソードに従うと、室戸岬東岸では海に背を向けざるをえなくなるのだ。
別に、本来顕教であるべき仏教を密教にしてしまった御大師様を怒っているわけではない。
(でも、空海は海、釈迦は陸に、顔を向けているって、なんとなく象徴的だ)

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「諸々の現象は過ぎ去るものである。怠ることなく修行を完成させよ」