天気の良い日が続いている。
高知に入ってから、レインウェアが必要なほど降られたのはたった一日だけ。それも高知の遍路道には珍しい、海岸沿いでなく内陸部を歩いた一日だった。
室戸岬から足摺岬まで、海岸を歩く時は常に夏日のような陽光の下、紺碧に輝く海が波打っていた。

言うまでもなく、晴れと雨とではまったく気分が違う。
雨の日は景色も沈んでいるし、レインウェアを着て防水したつもりが、歩いているうちに汗をたくさんかいて内側からぐっちょり濡れてしまい、ウェアが意味をなさない。
サウナスーツを着ているのと変わりない。

服はまだいい。
靴の中に雨が染み込むのが一番怖い。
足の裏が濡れると、マメが出来やすくなるからだ。
遍路は誰しも「ウェットシューズ恐怖症」になっている。

晴れている。
それだけでもう何もいらない。
十分幸せな気分になる。

今日は足摺岬をあとにして、奇岩の名勝・竜串海岸まで24㎞を歩いた。
到着後、四国中を修行で歩き回った空海が唯一見残した場所と言われる「見残海岸」へと、グラスボートで渡った。
グラスボートとは、船底に透明な板が取り付けてあって、船の中から水中の様子が覗けるボートである。

IMG_20181025_195730


IMG_20181025_195833


サンゴ礁を泳ぎ回る南国の魚たちが、いかにも涼しげであった。

その後、見残海岸にただ一人上陸し、ボートが迎えに来てくれるまで小一時間ほど奇岩鑑賞した。

IMG_20181025_195646


24㎞歩き続けたあとで、アップダウン激しい岩場を小一時間散策できる自分に驚く。
余裕と言うよりも、好奇心のなせるワザだ。
足が疲れているにもかかわらず、長く急な階段を展望台まで登って、この目で景色を確かめざるを得ない。
「展望台」という表示にどうも弱い。

IMG_20181025_205858


なんとかと煙は高いところが好き、を地でいくソルティである。