今日は小雨のぱらつく肌寒い一日だった。

宿から10㎞圏内にある別格札所2つを打ちに行こうと支度したが、どうも気が乗らない。
天候のせいもあるし、まだ風邪が抜けきっていないせいもあろう。
頭はGOを出しているが、体と心はSTOPと言っている。
後者の声に従うことにした。

午前中は布団の中でゴロゴロしていた。
昼前に宿を出て、買い物に出かけた。
やはりSTOPして正解だった。
冷たい雨が降り続いている。

今いるのは西条市の壬生川(にゅうがわ)駅の近くである。
昨日国道196号を歩いていて、沿線に大きな古本屋の看板を見かけ、気になっていた。

退屈な午後を読書でもして過ごそうと思う。


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店に入ったはいいが、何千冊とある本の中から何を選んだものか。

遍路中なので、サクッと読めて捨てられる文庫かマンガが良い。
難しい本は気分的に受け付けない。
ミステリーは睡眠不足になりそうでこわい。
軽くて、面白くて、遍路の足が進みそうな本って?

1時間近く棚から棚へ渉猟し、
「あっ、これだ!」
2冊選んだ。


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心霊マンガは趣味なのでご愛嬌😉
ヴェルヌの古典は、子供向けに書かれたものしか読んでいなかった。

軽くて、面白くて、遍路中に読むのにぴったり!

スーパーに寄って昼飯を買い、宿に戻る。
と、世話になっているベテラン遍路のKさんから電話が入った。
「今さっき結願しました。いろいろありがとうございました」

お礼を言うのはこっちのほうだが、それよりも、

(二十日前は一緒に歩いた仲なのに!)

ソルティの遍路はまさに漂流の域に達しつつある。