1965年大映
88分
雷蔵=狂四郎シリーズの5作目。
完成度の高さに驚いた第2作の三隅研次が監督している。映像の美しさには讃嘆惜しまず。シリーズのほとんどの脚本を担当しているのは星川清司だが、どうも出来不出来にムラがある。
26歳の中村玉緒がヒロイン役として出演している。美貌と色香で男を始末する女殺し屋という美味しい役である。演技は申し分ないのだが、玉緒を「美貌」と言うのはやはり無理を感じる。
それにしても、狂四郎という男は「据え膳食わぬは男の恥」を地で行く、カサノヴァかドン・ジョヴァンニか光源氏のような漁色家である。やはり根底にあるのは幼児期に満たされなかった母の愛なのだろうか?
評価:★★
★★★★★ もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
★★★★ 面白い! お見事! 一食抜いても
★★★ 読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★ いい退屈しのぎになった
★ 読み損、観て損、聴き損