最近新たに始めたことの一つはオルガンである。

 30年ぶりに戻った実家には、嫁いだ妹が弾いていたオルガンがある。
 誰も使わず、埃にまみれ、天板は物置きと化していた。
 そこを片付けて、数年ぶりに蓋を開け、電源を入れたら、ちゃんと鍵盤が鳴った。


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 ソルティは幼年の頃、一年ばかりピアノを習った。
 自分から習いたいと言ったわけでなく、音楽の才を見出されたわけでもない。
 左利きを矯正する一環だったのだろう。
 同時に書道も習わされた。

 バイエルの途中で終わってしまったので、とてもとても「弾ける」というレベルではない。
 両手弾きにやっと入ったあたりで、自分から辞めたいと言ったわけでなく、辞めさせられた。
 きっと、家計が苦しくなったのだろう。
 ちなみに、今はバイエルはあまり使われていないらしい。

 近所の楽器ショップで一番簡単そうなクラシックの楽譜集を買った。
 誰もが耳にしたことある有名曲ばかり52曲も収録されている。
 たとえば、
 
 G線上のアリア
 きらきら星変奏曲
 アイネ・クライネ・ナハトムジーク
 エリーゼのために
 美しく青きドナウ
 別れの曲
 トロイメライ
 ブラームスの子守唄
 ジュ・トゥ・ヴ
 亡き王女のためのパヴァーヌ
 ラプソディー・イン・ブルー
 月の光~「ベルガマスク組曲」
 花のワルツ~バレエ音楽「くるみ割り人形」
 アヴェ・マリア
 パッヘルベルのカノン
 恋とはどんなものかしら~歌劇「フィガロの結婚
 交響曲第5番 Op.67「運命」 第1楽章
 交響曲第9番 Op.125 第4 楽章「歓びのうた」
 白鳥~組曲「動物の謝肉祭」
 誰も寝てはならぬ~歌劇「トゥーランドット」
 サマータイム~オペラ「ポーギーとベス」
 e.t.c.  

 なんと言っても良いのは、音符の上に「ドレミ」が表示されているところである。
 調も半音(黒い鍵盤)が少なくなるようアレンジされている。

 指使いもテンポもまったく自己流。
 気の向いたとき小一時間ほど鍵盤に向かって、しんでいる。