2012年イギリス
105分
メリル・ストリープの演技力にまたしても舌を巻くための映画である。
モデルとなった当人に似ているかどうかはともかく、一人の意志堅固な女性政治家像およびその老いた姿を完璧につくりあげている点が凄い。
サッチャー(1925-2013)という政治家をまったく知らない人が見ても、そこに一貫した魅力あるキャラクターを見て取ることができよう。
ドラマ自体は政治家としてのサッチャーの生涯を簡潔になぞったものである。
家族ドラマとしても、社会派ドラマとしても、あるいは認知症でその生を終えた「鉄の女」を描いた人生ドラマとしても、深みには達していない。
制作時には、サッチャーの子供たちはむろん、本人が存命していたせいもあろう。
サッチャーとその時代のイギリスを知るには手頃な資料である。
政治家を引退したサッチャーが、来日して地方の行政主催イベントによばれたときの講演料が1000万円だったことを思い出した。
ときは90年代半ば、バブル崩壊が始まっていた。
おすすめ度 : ★★
★★★★★ もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
★★★★ 面白い! お見事! 一食抜いても
★★★ 読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★ いい退屈しのぎになった
★ 読み損、観て損、聴き損
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