1993年原著刊行
2015年創元推理文庫

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 家政婦と言ったって市原悦子とは違う。
 お屋敷の元締め、使用人たちの長であるハウスキーパー。
 男の執事と並ぶ、古き良き英国ヴィクトリア朝の点景の一つである。

 ジェフリーズ夫人は、ロンドン警視庁のウィザースプーン警部補に仕える有能な家政婦。
 50がらみの未亡人である。
 彼女の特技は探偵。
 ウィザースプーンの抱える難事件を、本人に知られぬよう陰に回って捜査し、見事解決に導いてしまう。
 もちろん、ご主人に手柄をもたせるのを忘れない。
 というのも、このご主人、とびきり善人だけれど、捜査能力はほぼ皆無なのであった。
 そのうち、他の使用人たち――ハウスメイド、従僕、料理人、馭者もジェフリーズ夫人の意図を汲んで協力するようになり、“ワンチーム”が出来上がる。

 ―――という、肩の凝らない楽しいミステリー。
 著者はイギリス人かと思えば、そうでなく、1948年生まれのアメリカ人女性。
 個性的なキャラたちの巻き起こす愉快な騒動を描いたこのシリーズ、なんとすでに38巻も刊行されている。
 邦訳は4巻まで出ているようだ。
 しばらくは楽しめる。



おすすめ度 : ★★★

★★★★★
 もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
★★★★  面白い! お見事! 一食抜いても
★★★   読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★    いい退屈しのぎになった
     読み損、観て損、聴き損