1968年フランス、イタリア
115分
アラン・ドロンとチャールズ・ブロンソン共演のフィルム・ノワール(犯罪映画)。
公開当時33歳のアラン・ドロンの翳りゆく美しさと、39歳のブロンソンの深まりゆく渋さとが拮抗し、いずれも主役、いずれも引き立て役となって、観る前に想像していた以上の素晴らしいタッグとなっている。
スタイリッシュな映像、巧みな脚本、洒落たセリフも良い。
スタイリッシュな映像、巧みな脚本、洒落たセリフも良い。
クリスマスの夜に二人が大企業の金庫破りを試みる犯罪映画ではあるけれど、お間抜けなことに金庫の中は空っぽ、その上、二人して金庫室に閉じ込められるドジを踏む。
何をやっているんだか。
ドロン 「先輩、そろそろ上がりますか?」
ブロンソン 「いや、まだまだ」
メインは金庫室の暗がりの中での二人の男の濃密な時間を描くことにあり、おそらく、このシーンが撮りたいが為にすべての設定と筋書きが作られたのだと思う。
要は、タイトル通りに男の熱き友情がテーマであり、二人のセクシーな男優の鍛えられた裸の肉体を並べるところに狙いがある。(うまい具合に空調が壊れ、二人は服を脱がざるを得なくなるという確信犯ぶり)
そもそも話そのものが、ブロンソン演じる傭兵が、会ったばかりのドロン演じる軍医にしつこくつきまとうシーンから始まる。
“おっさんずラブ”っぽい。
しかも、ドロンをだまし苦境に陥れる二人の美女はレズビアンの関係にあるようで、なんだか犯罪映画を隠れ蓑にしたLGBT映画のようである。
ブロンソン 「よく頑張ったな」
ドロン 「先輩にはかないませんよ」
2015年に『さらば友よ』と、同じフランス映画の『エマニエル夫人』(!)とをカップリングしたブルーレイ・DVDが発売されたらしい。
なんつう組み合わせ!
本作の“いけない”エロチシズムに目覚める人も多いのではなかろうか(笑)
本作の“いけない”エロチシズムに目覚める人も多いのではなかろうか(笑)
おすすめ度 : ★★★★
★★★★★ もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
★★★★ 面白い! お見事! 一食抜いても
★★★ 読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★ いい退屈しのぎになった
★ 読み損、観て損、聴き損
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