2年ぶりにパレードに参加、曇りがちで肌寒い渋谷の街を歩いた。
何と言っても驚いたのが、参加企業の多さである。
保険業界、航空業界、IT業界、旅行会社、メガバンク、外資系金融企業・・・。
就活中の学生が見たら、思わず履歴書持ってブースを駆けずり回りたくなるであろうような、大手有名企業が軒並み出店している。そして、もっか10連休満喫中の社員たちが何十名という規模でパレードに参加している。家庭サービスを兼ねた子供連れ、愛犬連れも多い。
仕事の為、代々木公園会場に遅れて到着したソルティは、パレードの出発地点で会場のどこかにいるはずの友人と連絡とり合いながら、幾多のフロート(登録グループの塊)が目の前を通過するのを眺めていた。延々と続く人波のおそらく3分の1くらいは企業参加者ではなかったか?
ここ最近の産業界のLGBT支援ムーブメントは承知していたけれど、もはや事態は後戻りできないところまで来ていると実感した。保守派の一国会議員が「生産性」がどうのこうのとか文句をつけたところで、もうこの流れを押しとどめることはできまい。
ここ最近の産業界のLGBT支援ムーブメントは承知していたけれど、もはや事態は後戻りできないところまで来ていると実感した。保守派の一国会議員が「生産性」がどうのこうのとか文句をつけたところで、もうこの流れを押しとどめることはできまい。
正直、この勢いは一部当事者の予測すら超えたものになっているのではなかろうか?
自己肯定するのに長くまどろっこしい時間と上がったり下がったり一進一退の労力を要し、今だって、たとえば同性婚について「人として当然の権利」と主張できるほどの気概と認識は持ちきれないでいる旧世代オヤジゲイにしてみれば、己の頭上を超えて突き進んでいく波のうねりに、嬉しい反面、面映ゆいような、不安なような、不思議な気持がするのであった。