2010年フランス、ドイツ、イギリス制作。
この映画はベルリン国際映画祭監督賞をはじめセザール賞やヨーロッパ映画賞など、いろいろな賞をもらっている。
まずそこのところが謎である。
確かに手慣れた演出と破綻のないストーリー運びで手堅く仕上げてはいる。演技陣も悪くない。
しかし、凡庸である。
一種のミステリーなのだが、パズルストーリーに慣れている人間ならば真相はすぐに見抜けるだろう。どんでん返しの意外な結末なんてものではない。
演出やカメラワークが斬新かと言えば、そんなこともない。凡庸である。
現代的で深い人間ドラマが描かれているかと言えば、そうでもない。
ユーモアもない。
すべてにおいて凡庸である。
と言って、B級映画にもなりきれていない。
始末が悪い。
ポランスキーにとって、この映画を撮る必然性はどこにあるのだろう?
受賞リストの長さは、過去(60~70年代)の偉大な監督ロマン・ポランスキーへの功労賞的な意味合いなのかなと思ってしまう。
主演のユアン・マクレガーやキム・キャトラル(『セックス・アンド・シティ』のサマンサ)も映画・演劇青年だった時代に憧れた偉大な監督の作品に単に出演したかったと言う理由で、役を引き受けたのではないだろうか。
評価:D+
A+ ・・・・・ めったにない傑作。映画好きで良かった。
「東京物語」「2001年宇宙の旅」
A- ・・・・・ 傑作。劇場で見たい。映画好きなら絶対見ておくべき。
「風と共に去りぬ」「未来世紀ブラジル」「シャイニング」
「未知との遭遇」「父、帰る」「ベニスに死す」
「フィールド・オブ・ドリームス」「ザ・セル」
「スティング」「フライング・ハイ」
「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」「フィアレス」
B+ ・・・・・ 良かった~。面白かった~。人に勧めたい。
「アザーズ」「ポルターガイスト」「コンタクト」
「ギャラクシークエスト」「白いカラス」
「アメリカン・ビューティー」「オープン・ユア・アイズ」
B- ・・・・・ 純粋に楽しめる。悪くは無い。
「グラディエーター」「ハムナプトラ」「マトリックス」
「アウトブレイク」「アイデンティティ」「CUBU」「ボーイズ・ドント・クライ」
C+ ・・・・・ 退屈しのぎにちょうどよい。(間違って再度借りなきゃ良いが・・・)
「アルマゲドン」「ニューシネマパラダイス」「アナコンダ」
C- ・・・・・ もうちょっとなんとかすれば良いのになあ。不満が残る。
「お葬式」「プラトーン」
D+ ・・・・・ 駄作。ゴミ。見なきゃ良かった。
「レオン」「パッション」「マディソン郡の橋」「サイン」
D- ・・・・・ 見たのは一生の不覚。金返せ~!!