晴れの休日。
桜を見るチャンスである。
関東平野は終わりかけているので、近場の山に出かけてみた。
このコースは、埼玉県寄居町が発行しているハイキングガイドで知った。
20kmの歩きは、2019年12月の足のかかと骨折以来の最長距離。
これを克服できれば、秩父の両神山(1723m、歩行時間約6時間半)制覇も見えてこよう。
奥武蔵の里山に、色とりどりの春の花を愛でながら、マイペース・ウォーキング。
● 歩行日 2023年3月29日(水)
● 天気 晴れのち曇り
● 行程
10:10 秩父鉄道・波久礼駅
歩行開始
10:30 「風のみち」入口、夫婦滝
11:15 姥宮神社、胎内くぐり
休憩(10分)
11:40 無人駄菓子屋
12:15 日本水(やまとみず)水汲み場
休憩(10分)
13:00 釜伏峠、釜伏神社(550m)
昼食(30分)
14:30 中間平緑地公園
休憩(20分)
16:10 県道坂本寄居線・食品店のベンチ
休憩(10分)
16:40 鉢形城跡
17:20 東武東上線鉄橋
休憩(10分)
17:40 東武東上線・玉淀駅
歩行終了
● 最大標高 550m
● 所要時間 7時間30分(歩行6時間+休憩1時間30分)
● 歩行距離 約20km
秩父鉄道・波久礼駅
無人である
公衆電話ボックスがいまや懐かしく感じる
寄居橋を渡る
下を流れるは荒川
玉淀ダムで堰き止められて湖となっている
紅葉きれいだろうなあ
満開に間に合った!
やはり青空とのコントラストは美しい(ポストも然り)
荒川の支流である風布川に沿って遊歩道が続く

夫婦滝
落差約3mのかわいい滝
奥が夫、手前が妻
この里山風景に浸りたかった!
山道に入ると、檜の香りに身も心も浄化される
檜風呂の10倍は効果ある
体内の澱んだ電磁波が抜けていく(気がする)
風布川のせせらぎも癒し効果高い
飛び石を伝って何度も渡りかえす
オオアラセイトウ(別名:紫花菜)
この時期もっともよく見かける野辺の花である
姥宮神社(とめみやじんじゃ)で休憩
祭神は石凝姥神(いしこりどめのみこと)
三種の神器の一つである八咫鏡(やたかがみ)を造った神と言われる
なんと、狛犬ならぬ狛ガエル!
夫婦ガエルらしく、一方の背には子ガエルが乗っていた
この岩穴をくぐると、天然痘やはしかに罹らないと書かれていた
蛙のイボからの連想で「出来物に効く」ということか
えっ、ミズバショウ!?
ちょっと早くないか?
なに? 無人駄菓子屋?
どーゆーこと?
中には昔懐かし駄菓子の数々が並んで、感動もの!
ガラスケースの蓋を開けて好きな菓子を取り、お代は左奥の賽銭箱に
ハイカーやキャンパーの良心にたよる経営スタイルはえらい
もちろんソルティも買いました
これで200円ちょうど
木蓮は紫のドレスを着たアルト合唱団
ドライブウェイを包む桜の雲
穴場である
日本水(やまとみず)の水汲み場
全国名水百選に選ばれている
古来より枯れることのない「子授け・不老長寿の霊水」
ポリタンクを車に積んで、水汲みに来る人で絶えない
お爺ちゃんと一緒に水汲みしていた男児にチョコパイをあげました
釜を伏せたような形状から釜伏山と名付けられた
ゆるやかな登りが続く
釜伏峠(550m)に到着!
寄居地方と秩父盆地を結ぶ峠として、鎌倉時代から往来があったという
看板裏の東屋でおにぎりを頬張る
釜山神社
この参道、すこぶる気持ちいい
この世の五大要素である“木火土金水”の霊神が祀られているとの由
「神威輝四海」とは、“神の御力は四海に及ぶ”の意か
ここの狛犬は秩父地方同様、オオカミだった
下山途中にある中間平緑地公園
展望デッキからの景色が素晴らしい
展望デッキから
西に秩父の山々が連なる
東は眼下に寄居町
春霞で遠景がぼけているが、筑波山やスカイツリーが見えるとか
夜景がまた素晴らしいとか
夜景がまた素晴らしいとか
南は東秩父村
山との対話ですっかり心静まった
下ったところで見事な桜が我を招いた
お堂とのコラボが絶妙
お堂とのコラボが絶妙
東国三葉躑躅(トウゴクミツバツツジ)
この庚申塔は2mくらいの高さがあった
馬頭尊は道中を守る仏さま
水仙と鈴蘭に囲まれてうれしそう
県道脇の食品店のベンチで休憩
地元の人にとってみれば、なんてことない風景なのだろう
小田原北条氏が北関東進出の拠点として築城
当時の建物は残っていない
正喜橋
荒川に戻ってきました
渡っていると、5時の「夕焼け小焼け」が鳴った
平和だなあ~
鉄橋を渡る東武東上線
東武東上線・玉淀駅
頑張った足に感謝
年々幸福を感じる沸点が低くなっていくソルティ
野の花を見るだけで幸せって、チッチか、あるいは裸の大将か・・・