久しぶりの横浜。
 前回がいつだったか思い出せない。
 目的は神奈川近代文学館で開催中の小津安二郎展である。
 今年は生誕120年、没後60年の節目なのだ。
 小津の人生はその映画スタイルのようにきっちりしていて、60歳の誕生日(12/12)に亡くなった。
 なかなかできることではない。

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マリンタワー
ソルティの中の横浜は「マリンタワー、氷川丸、中華街」で止まっている
いつの時代だ

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港の見える丘公園

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レインボーブリッジ?
いやいや、横浜ベイブリッジ

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マリンタワーと氷川丸

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巨大ガンダム
ここ(山下埠頭)にあったのか・・・

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神奈川近代文学館
来たことあるような、ないような・・・

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一般800円、月曜休館
近代文学と神奈川の関わりを辿った一般展示も見ることができる
三島由紀夫の『午後の曳航』は横浜港が舞台だったのか・・・

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入口にあった撮影コーナー(会場内は撮影禁止)
小津の代名詞であるローポジションを体感することができる
テーブルの上にカメラやスマホを置くと・・・

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小津調となる
これは『秋刀魚の味』のワンシーン

展示はとても内容が濃くて、見ごたえあった。
  • 小学校時代の小津の作文や写真(かわいい!)
  • 母親や親友たちとやりとりした手紙
  • 幻の第1作『懺悔の刃』のあらまし(フィルムが残っていない)
  • 全作品の内容紹介
  • 往年の大スターてんこもりのポスターやスチール
  • 監督デビューのきっかけとなった「カレーライス事件」など様々な逸話
  • 中国大陸従軍中の様子を伝える新聞記事や現地からの絵葉書
  • 山中貞雄、志賀直哉、谷崎潤一郎など同時代の映画監督や文学者とのつきあい
  • 愛用していた数々の日用品(机、撮影用椅子、帽子、パイプ、スーツ、時計、ライター等)
召集された小津は、南京虐殺(1937年12月)から間もない時期に南京入城している。
おそらく、いろいろな見聞あったことだろう。
戦後、小津は戦時中のことをほとんど語らなかったし、映画のテーマに据えることもなかった。
どんな思いを抱えていたのだろう?
戦争体験がどのように作品に影響したか興味ある。

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『晩春』のワンシーン
この作品は『東京物語』と並び、世界的評価が高い。
やっぱり原節子は日本映画史上一の美貌と思う。
ほかにも、栗島すみ子、山田五十鈴、高峰三枝子、高峰秀子、岡田茉莉子、久我美子、山本富士子、岩下志麻など、錚々たる大女優の写真がずらり。
「昔の女優さんは品があってきれいだね」
ご高齢夫婦が横で会話しているのが耳に入った。

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館内にある喫茶店で一服
なんと入館から3時間も経っていた

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喫茶店からベイブリッジを望む

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港の見える丘公園は薔薇園で有名
まさに見頃であった

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その後、中華街を散策
修学旅行の高校生でいっぱいだった

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店を冷やかしながらの肉マン食べ歩きは楽しい
横浜中華街=値段が高い、というイメージがあったが、千円以下で6点セット(ご飯、スープ、副菜2点、小籠包、デザート)の定食を提供している店がたくさん並んでいた。

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中華街のソウルスポット、横濱媽祖廟(よこはままそびょう)

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媽祖様は「天上聖母」とも呼ばれ、仏教、儒教、道教における最高位の女神とされる
中国人が熱心に礼拝していた

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横浜スタジアムを抜けて、JR桜木町駅まで歩いた
本日の歩数は約25000歩