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蒲田駅東口

日時: 2023年10月7日(土)13:30~
会場: 大田区民ホール・アプリコ 大ホール
曲目: 
  • C.ニールセン: 序曲「ヘリオス」 Op.17
  • J.シベリウス: 交響曲第7番 ハ長調 Op.105
  • J.シベリウス: 交響曲第2番 ニ長調 Op.43
指揮: 山上 紘生

 Orchestra Largo(オーケストラ・ラルゴ)は、2022年に設立されたアマチュアオーケストラ。
 Largoとは音楽用語で「幅広く、ゆったりと」という意である。
 栄えある旗揚げ公演に参加させてもらったのは、シベリウス交響曲2連打の魅力とともに、山上紘生の真価を確かめたかったからである。
 この人の指揮を体験するのは3回目。
 前2回、ショスタコーヴィチの1番7番を聴いて、その音楽性というかスピリチュアルな力に驚嘆した。
 ほかの作曲家ではどうなのだろう? 

 ソルティはクラシック音楽を聴くと、チャクラが刺激され、体内の“気”が体を突き抜けたり、ふわっと底から湧きあがったり、体が熱くなったり、脳天が明るくなったりする、一種の特異体質になって久しい。
 集中が増すほどに、感動が深まるほどに、チャクラの活動は盛んになる。
 山上の指揮者としての腕前が、プロの音楽家や評論家の耳でどう判断されるのかは、素人の自分の知るところではない。
 が、音波によるチャクラ刺激力と体内浸透力、“気”の活性化力、そして聴いたあとの身心調整力に関して言えば、山上は凄いのである。
 丸一日瞑想するのと同じくらいの効果がある。
 知る限りで同じレベルの指揮者を上げるなら、和田一樹金山隆夫であろうか。
 この3人が振るコンサートには、なるべく出かけて、“ととのい”体験したいと思う。
 
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大田区民ホール・アプリコ

 配布プログラムによれば、一曲目の『ヘリオス』はギリシア神話の太陽神ヘリオスの一日を描写した曲とのこと。 
 つまり、日の出から日の入りまでの太陽の軌跡であり、大気の変化であり、地上の生命の応答である。
 曲のテーマからして、神々しくパワフル、生命力を礼讃するもので、新しく誕生したオケのデビューにうってつけの曲。
 良い曲を選んだものよ。

 二曲目はシベリウス交響曲第7番。
 演奏時間20分強の短い曲である。
 ここで、ソルティは一種のアルタードステイツ(変性意識状態)に入った。
 はっきりと覚醒しているのでもない、眠っているのでもない、おぼろな状態。
 子供の頃、プールで思いっきり泳いだ帰り、父の運転する車の後部座席で、灼けた肌に残るかすかな塩素の匂いを感じながら、無言で車の揺れに身をまかせていた時の感覚。(←わかりにくい比喩だ)
 シベリウスの曲には、聴く者を意識の内奥に向かわせるようなところがある。

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ホール内側から見た景色
ちょっと牢屋の中にいるよう?

 休憩後、メインのシベリウス交響曲第2番。
 ここからチャクラがしきりと動き出した。
 舞台から放たれる音波と、体内の“気”の応答は、自らの意志とはまったく関係ないところで起きている。“気”の変化によって生じる気分の高揚も意識的なものではない。
 人間の心というのは、周囲の環境によって知らず影響されるものなのだ。
 たとえば気温や気圧のちょっとした変化で気分が変わり、その日の 行動が変わるように、周囲の“気”の影響を知らずに受けて、選択し決定し行動してしまう。それを自分の意志と勘違いする。
 悪名高き日本人の同調圧力も、周囲の“気”に簡単に流されてしまうところに原因がありそうだ。
 自らの“気”の状態を知り、上手にコントロールするスキルを身につけることは大切だとつくづく思う。
 
 どの楽章も素晴らしかったが、やはり第4楽章が圧巻であった。
 第1楽章から第3楽章まで刺激されるがまま勝手に動いていたチャクラと突発的に起こっていた“気”の流れが、一つの大きな熱い光の玉となって体を包みこむような感覚があった。
 感動は最高潮に達した。
 旗揚げ公演に山上紘生を選んだオケの慧眼に拍手。

 感動冷めやらず、蒲田駅周辺を歩いてみた。

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蒲田駅西口
東口と表情が異なり、昔ながらのアーケード商店街が伸びる下町

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今なお健在で賑わっているのに感動
ザ・昭和な店が並んでいてタイムスリップした気分になる

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階段を這い上がってくる昭和の匂いに思わず足が止まった
インベーダーゲームのある喫茶店の匂いだ

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昭和世代にとって蒲田は居心地よい街なのでは?
(ただし、ワンルーム7万円以上はする)

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東急多摩川線高架下の一杯飲み屋街
酔っぱらった若者たちで賑わっていた

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ちょうど上野のJR高架下あたりの感じ
安くて旨そうな料理店が軒を並べている

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東急多摩川線
これまたクラシカルな車両がクール