2017年アメリカ

 原題は Happy Death Day
 
 誕生日の朝を見知らぬ男の部屋のベッドで迎えた女子大生のツリーは、父親からのハッピー・バースデイ・メールも無視し、いつものようにビッチでジコチューな一日を過ごす。
 キャンパスを我が物顔で歩き、男子学生に悪態をつき、教授と不倫する。
 その夜、パーティー会場に向かう途中、赤ん坊のお面をかぶった何者かに襲われ、殺害される。
 
 ――と思いきや、それは夢であった。
 誕生日の朝を見知らぬ男の部屋のベッドで迎えた女子大生のツリーは、父親からのハッピー・バースデイ・メールも無視し、いつものようにビッチでジコチューな一日を過ごす。
 キャンパスを我が物顔で歩き、男子学生たちに悪態をつき、教授と不倫する。
 その夜、パーティー会場に向かう途中、赤ん坊のお面をかぶった何者かに襲われ、殺害される。
 
 ――と思いきや、それは夢であった。
 見知らぬ男の部屋のベッドで誕生日の朝を迎えた女子大生のツリーは、父親からのハッピー・バースデイ・メールも無視し、いつものようにビッチでジコチューな一日を過ごす。
 キャンパスを我が物顔で歩き、男子学生たちに悪態をつき、教授と不倫する。
 その夜、パーティー会場に行くのをやめて部屋にひとり閉じこもるが、赤ん坊の仮面をかぶった何者かが侵入し、殺害される。
 
 以下続く・・・・。
 
 何度も繰り返される“今日”。
 どうあがいても赤ん坊仮面に殺される残酷なサプライズ・プレゼント。
 そのたびに味わわされる死の恐怖と苦痛。
 傍若無人で鳴らすツリーもさすがに狂気すれすれに追いやられる。
 この無限ループからどうしたら抜けられるのか?
 いったい赤ん坊仮面の正体は誰なのか?
 
 タイムループSF+ホラーコメディのアイデア作品。
 2度目の起床以降はこれから起こることがすべてわかっている、つまりツリーは予言者のようになる。
 なのに、殺される運命を避けられないところがミソ。
 赤ん坊仮面はあの手この手でツリーをつけ狙う。

 否応もなく死と向き合っているうちに、ツリーの内面が徐々に変化していくあたりもうまくできている。
 ビッチなあばずれ女が、自らの生き方を振り返るようになる。
 本当の愛を知り、父親と和解し、不倫を終わらせ、周囲の人間にやさしい笑顔を向けられるようになっていく。
 だが、善人化は答えでなかった。
 
 ツリーを演じているのはジェシカ・ローテという女優。ループするごとに、同じシチュエイションにおいて変貌していく外見と内面を表現しなければならない難しい役をよくこなしている。
 
 謎解き部分は正直無理筋ですっきりしないのだが、ゲーム感覚で楽しめるB級映画。
 DVDには「もう一つの結末」として、当初予定されていたエンディングが収録されている。
 試写会で酷評されたため、変更したという。  
 確かにひどい・・・。

ハッピーデスデイ



おすすめ度 :★★

★★★★★
 もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
★★★★  面白い! お見事! 一食抜いても
★★★   読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★    いい退屈しのぎになった
     読み損、観て損、聴き損