年末年始は秩父でリトリート。
スマホもテレビも新聞もアルコールも人との会話も遠ざけて、瞑想と散歩と読書の4日間を送った。
元日の早朝に秩父神社に参拝し、生きとし生けるものの幸福を祈った。
2日の午後に禁を解いて、近場の温泉施設に出かけた。
最寄駅からの送迎バスは自分一人。
正月休みというのに、不思議なほど館内は空いていた。
ゆっくり温泉に浸かったあと、休憩室のテレビを見て、はじめて能登半島地震を知った。
たしかに、元旦の夕方の瞑想中、揺れを感じた。
が、秩父は地盤が硬いので、瞑想を止めてニュースを見るほどの地震とは思わなかった。
おそらく温泉が空いていたのも、ニュース映像を見て、「こんなときに温泉なんかに出かけて楽しんでよいものだろうか」と思った人々が、予定をキャンセルしたためではないか。
避難所で寒さに震えながら、いまだ消息のわからない家族や知人の安否を心配している人々の姿を目にしながら、のんびり温泉に浸かって、あたたかい休憩室でビールを飲んでいる。
そんな自分をうしろめたく感じないでいられるほど、ソルティも冷血漢ではない。
そんな自分をうしろめたく感じないでいられるほど、ソルティも冷血漢ではない。
とはいえ、では、今まさに苦しんでいるガザ地区やウクライナやミャンマーの人々についてはどうなのかと問われると、感情移入のラインをどこで引いたものか難しいものである。
ともあれ、いま自分にできるのは、寄付と状況を知ることと祈りだろう。
1月7日には高尾山に初詣でに行った。
年始めの薬王院参りは、JR中央線沿線に住み始めた2004年以来の毎年の恒例行事だったのだが、足の骨折とコロナ禍のため、2019年1月7日を最後にストップしていた。
実に5年ぶり。
朝5時半に自宅を出て、7時に京王線・高尾山口駅着。
友人と合流し、ケーブルカーで8合目にある高尾山駅へ。
朝日が関東平野を黄金色に染める。
早朝の高尾はやはり気持ちがいい。
杉並木を歩くと、身も心も浄化されていくような気がする。
おはよう、天狗さん!
冬はつとめて(早朝)。
澄んだ空気と葉を落とした木々が、見事な展望を実現する。
スカイツリー、都心の高層ビル群、光り輝く相模湾、江の島、大島、青々した武蔵や丹沢の山並み、南アルプスの白嶺、そして・・・・神々しいまでに美しい、雪をかぶった富士山。
自然と手が合わさった。