五月の風に吹かれ、鳥のさえずりを聴きたい!
と思うものの、ゴールデンウイークの山はどこも人盛りの山。
と思うものの、ゴールデンウイークの山はどこも人盛りの山。
移動もまた大変である。
近場で人の訪れないところを狙って、奥武蔵の峠道を選んだ。
標高はないに等しいが、距離は結構なものであった。
● 天気 晴れ(最高気温30度)
● 行程
10:35 JR八高線・明覚駅(埼玉県比企郡ときがわ町)
歩行開始
11:25 旧道(山道)入口
11:45 笛吹峠
休憩(25分)
12:50 地球観測センター(JAXA)
見学(50分)
14:10 物見山
休憩(15分)
14:30 昼食「日の出家」(30分)
15:10 岩殿観音(坂東札所10番正法寺)
参拝(40分)
参拝(40分)
16:00 弁天沼(鳴かずの池)
16:35 東武東上線・高坂駅(埼玉県東松山市)
歩行終了
● 所要時間 6時間(歩行3時間20分+休憩ほか2時間40分)
● 歩行距離 約14 km

JR八高線・明覚駅
はじめて下りた
ログハウス風の駅舎が好ましい

ちょっと歩けば里山風景が広がる

弁財天の碑
かつてここに池があったのかもしれない

青々とした麦畑がさわやか
麦秋の頃はまた黄金の波が美しかろう

旧道入口
ここから起伏の少ない山道を行く

檜の道
ソルティは花粉症なのだが逆療法で免疫をつける
(推奨しません)

笛吹峠
埼玉県鳩山町と嵐山町の境をなす
かつてはここを北関東と鎌倉を結ぶ鎌倉街道が走っていた
後醍醐天皇の皇子である宗良親王が足利尊氏と戦った際(1352年)
月明かりの下ここで笛を吹いたのがその名の由来という
「笛吹童子」とは関係なかった

峠付近ではまさに「笛を吹く」ごとく鳥のさえずりが賑やか
ウグイスしか判別できないのが情けない


地球観測センター(JAXA)
こんな山中にこんな施設があったとは知らなんだ

地球の環境状態を人工衛星から観測するリモートセンシング技術の確立・発展のため
1978(昭和53)年10月、埼玉県比企郡に設立された
巨大パラボラアンテナが目立つ

見学は無料

地球の歴史

人工衛星の模型
親子連れが数組いたくらいで空いていた
もう少し展示に工夫がほしいところだ


ここから東松山市民の森に入る
針葉樹から広葉樹に変わった
羽虫が顔の周囲を飛び回ってうっとうしかった

物見山(135m)
桜、ツツジ、紅葉の名所として市民に親しまれている

標高は低いが、その名の通り、展望は素晴らしい

東側に関東平野が広がる

14時過ぎ、やっと昼食
今日はお弁当を用意して来なかった

そば定食(1100円)
野菜の煮物がうれしい


岩殿観音(坂東札所第10番正法寺)
養老2年(718)の開山と伝わる
中世に源頼朝(大泉洋)の命により比企能員(佐藤二朗)が復興した
比企の尼(草笛光子)も深く信心したという(by『鎌倉殿の13人』)
本尊は千手観音

立派な木組みに宮大工の伝統の技を見る

大イチョウ
推定樹齢700年、周囲11m
色づいたら圧巻だろう

根元でしばし瞑想、エナジーチャージした

我が心の友、お大師さま
真言宗智山派の寺院である

鐘楼
茅葺きの屋根が風情ある
生きとし生けるものの幸せを祈り、鐘を撞いた

鐘楼から見下ろす参道

山門の仁王像
なんだか可愛い

寺の裏から入って表から出ることになった
ここから約600mの参道が続く

参道の両側の家にはかつての屋号や寺号が掲示されていた
明治初期の廃仏毀釈の波にさらわれるまで、門前町として栄えていたのだ









参道入口から山門を望む


赤い橋が優美な弁天沼

祠の中の弁天様

かつての巡礼路だろうか
風情ある野辺の道


東武東上線・高坂駅
歩行終了!
思った以上に時間がかかった
やはり朝早い出発が大切

5月の野の花があでやかだった