2022年日本
119分
2019年にフジテレビで放映されていたドラマ『シャーロック』の劇場版作品。
ソルティはドラマは観ていなかったが、コナン・ドイルの原作の日本的アレンジ(脚色&映像化)とは違って、ホームズとワトスンのキャラ設定だけを借りて、ストーリーはオリジナルだったらしい。
ホームズになぞらえられるのがフリーの犯罪捜査コンサルタントである誉獅子雄(演・ディーン・フジオカ)、相棒のワトスンになぞらえられるのが元精神科医の若宮潤一(演・岩田剛典)である。
本作はタイトルが示すように、ドイル原作『バスカヴィルの犬』を原案と謳っており、魔犬らしきが登場する。
舞台を19世紀イギリスの荒涼とした湿地ダートムアから、現代の瀬戸内海のある島に移し、バスカヴィル家ならぬ蓮壁(はすかべ)家の莫大な遺産が犯行の動機を形作っている。
しかし、原作との相似を匂わせるのはそこまでで、中味はまったくと言っていいほど違っていた。
いわば、バスカヴィルの犬は看板。
いわば、バスカヴィルの犬は看板。
最近問題となっている、著名人の画像を本人には無断で広告に使ったネット詐欺に似ていると思った。
残念ながらソルティは、ホームズを模したはずの誉獅子雄というキャラになんら魅力を感じられず、ワトスンを模した若宮潤一とのコンビにもまったく惹かれるものがなかった。(ディーンと岩田の相性もあまり良くないように見える)
ベネディクト・カンバーバッチがホームズを、マーティン・フリーマンがワトスンを演じたBBC制作『SHERLOCK』に比べると、脚本の質といい、ミステリーとしての面白さといいい、キャラの魅力といい、ホームズとワトスンのコンビネーションの妙といい、ダンチである。
シャーロキアンでこの映画に納得する人がいるのだろうか?
途中で観るのを止めようかと思ったが、広末涼子が話のメインに出て来てから幾分面白くなった。
おすすめ度 :★
★★★★★ もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
★★★★ 面白い! お見事! 一食抜いても
★★★ 読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★ いい退屈しのぎになった
★ 読み損、観て損、聴き損
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