2015年フランス
93分

世界の果てまでヒャッハー

 フランス発のコメディ映画。
 お馬鹿な若者たちが旅先ブラジルで巻き起こす騒動を描く。
 バチェラーパーティの男達の一夜の馬鹿騒ぎを描いたトッド・フィリップス監督『ハングオーバー』シリーズのフランス版という感じ。

 『ハングオーバー』シリーズでは、酒と麻薬のせいで前夜の記憶をすっかり失った男達が、翌朝姿を消した仲間の一人の行方を探すために、残された手がかりをもとに前夜の仰天すべき出来事をたどっていくという趣向であった。
 本作の場合、お馬鹿な若者たちが行方不明となった現場には、そのうちの一人の持ち物であるカメラが残されていた。
 行方を探す者たちは、カメラに残された動画を再生し鑑賞することで、若者たちに何があったかをたどっていく。

 観る者は、お馬鹿な若者たちのとんでもない奇行と冒険の数々を楽しみながら、同時に、彼らの行方を心配する人々が動画を見て示す反応の数々を楽しむことになる。
 言わば、二重のドラマが並行して語られるわけで、発想といい脚本といい演出といい、ニコラ・ブラム&フィリップ・ラショー両監督の目覚ましい才能とコメディセンスの高さを証明している。

 とにかく面白い!
 難しいことは抜きにして、笑うに限る。

 原題は Babysitting 2
 前作、『真夜中のパリでヒャッハー!』も観なければ。




おすすめ度 :★★★★


★★★★★
 もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
★★★★  面白い! お見事! 一食抜いても
★★★   読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★    いい退屈しのぎになった
     読み損、観て損、聴き損