奈良大学に3年次編入で入学して丸1年。
 先日、3年次の成績通知書が送られてきた。

認定単位・・・・計7科目16単位
〈内訳〉
 テキスト科目4科目
  • 文化財学購読Ⅰ
  • 平安文学論
  • 民俗学
  • 美術史概論
 スクーリング科目3科目
  • 文化財学演習Ⅰ
  • 文化財学購読Ⅱ
  • 美術史特殊講義
 卒業に必要な残りの単位=44単位(うち卒論8単位)

 ほかに、テキスト科目の書誌学が8月にレポート合格し、今秋受験予定である。
 目標は、テキスト5科目+スクーリング3科目=計8科目だったので、達成率90パーセント。
 仕事しながらの学業なので、これが限界。
 いや、上出来、上出来。

 とりわけ、難関の平安文学論に合格したのがうれしい。
 この科目、レポートは再提出となった。
 練りに練った答案で臨んだ筆記試験の結果も「良」、思ったより辛目であった(60~69点が可、70~79点が良、80点以上が優)。
 だが、受かればこっちのものだ。
 平安貴族の結婚形態が「一夫多妻」であろうが「一夫一妻(多妾)」であろうが、どうだっていい!
 ――なんて冗談。今後、『源氏物語』をはじめとする平安文学を読むときの新たな視点が得られたので、受講して良かった。
 レポートの書き方に関する注意事項もいただいたので、かえって最初に選んで正解だった。

DSCN6682
京都・風俗博物館の「源氏物語ジオラマ」
 
 もうひと踏ん張りして、この夏のスクーリングを1科目増やし、スクーリング終了後に現地で書誌学の筆記試験を受ければ、計9科目の20単位取得も不可能ではなかったかもしれない。
 が、無理はしなかった。
 8月に入って連日の酷暑で夏バテ気味になって、ちょっと体も頭も休めたかった。
 この先まだまだ長いので、いったん手綱をゆるめようと思った。

 また、「なにも急いで卒業する必要もない」と知ったことも大きい。
 手元にある「奈良大学通信教育部規程」によれば、

第42条 学生は本学の定めた期日までに、学費19万円を納入しなければならない。 
2 前項の規定にかかわらず、5年次生以上で、かつ、卒業論文を提出している者の学費については、印刷教材等による授業の履修登録単位数分の履修費とする。印刷教材等による授業の1単位の履修費は5,000円とする。面接授業等の履修費については、別表2の定めによる。 

 すなわち、卒業論文に合格するまでは年間19万円の学費がかかるが、いったん合格してしまえば、卒業に必要な残りの科目(単位)を取るのに、毎年「科目単位数×5000円(スクーリングは×8000円)」の学費を払えばいいらしいのだ。
 この解釈で合ってる・・・よな?
 3年計画のソルティの場合、卒論を3年目できっちり仕上げて、4年目以降に残りの単位をゆっくり取得するという「万年学生プラン」も可能なのである。(最長10年在籍可能)
 「奈良大学の学生」というアイデンティティは、学割の利用も合わせて、すこぶる魅力的だし、ソルティのような3年次編入生は履修する必要のない教養科目(おおむね1~2年生が学ぶ)の中にも面白そうな科目(スクーリングあり)が目白押しで、なんなら、卒論合格後にそれらを履修してもいいかも・・・・と思っている。
 たとえば、スクーリングでネイティヴ講師から「英語」を学べるのは楽しそうじゃないか。
 考えてみれば、一回目の大学生の時のように卒業後に就職が待っているわけじゃないのだから、のんびり、いや、じっくり学んだらいいのである。

DSCN7045
奈良大学最寄りの高の原駅ロータリー

 この一年をふりかえると、「なかなかよく勉強したなあ」と思う。
 今や4枚の公立図書館カードを所有し、図書館を利用する回数が格段増えた。
 母校の図書館にも40年ぶりに行った。
 関連本もずいぶん読んだ。
 仏像に対する関心が高まり、スクーリング前後は「みほとけめぐり」が恒例となった。
 休日の充実度がアップして、ここ数年ではじめて、「ああ、もう仕事やめて勉強だけしていたい」と痛切に(笑)思った。
 とくに、古文書の面白さに目覚めたのは大きい。
 実際の古文書学の履修は一番後回しになりそうだが、その準備をおいおい進めている。
 『はじめての古文書』の類いの本を何冊か読み、日比谷図書館でやっている古文書講座も3クール目に入る。
 すっかり、古文書にハマってしまった。
 最近はAIが瞬時に古文書を解読する時代なので、読めるようになったからと言ってなんらかの利益につながることは全然ないのだが、それでもハマるのはなぜなのか?
 やっぱり、暗号解読の面白さ?
 民間が主宰している古文書解読検定というのがあるようなので、いずれ受けてみようかなあ。

 思うに、実社会において「無駄・無益・無価値」と思われることの中に自分なりの楽しみを見出すことが、定年後の人生を楽しく過ごすコツなのではないだろうか。
 無常で無我のこの世をなるべく明るく生きるってのが、仏教徒のたしなみである。
 10月より新しい年度が始まる。

DSCN7616
HERE WE GO !