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 東京国立博物館(東博=1089)では、不定期で『文化財を未来につなぐ・博物館舞台裏ツアー』を行っている。
 本館の第17室(保存と修理)から始まり、普段職員しか入れない本館地下通路を通って中庭に出て、法隆寺宝物館の裏手にある管理棟を職員が案内してくれる。 
 管理棟は、文化財の調査・研究・修復を行なう施設で、2019年に竣工した東博の最も新しい建物である。
 東博の内部に侵入し、文化財の保存・修復に関する取り組みを学ぶ、またとないチャンス。
 奈良大学通信教育で学んだ『文化財保存科学』の復習を兼ねて、ツアーに申し込んだ。
 参加料金は一般3,000円(税込)のところ、貧乏学生のソルティは2,500円(税込)だった。

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 当日10時半に本館受付に集合。
 参加者は10名、女性が多かった。
 各々に渡されたヘッドフォンを頭に付け、先頭で誘導してくれるスタッフのマイクを使った説明を聞きながら、展示室の中へ。ほかの来館者の鑑賞の邪魔にならないための配慮である。
 撮影は本館の中と管理棟において可能だった。
 スタッフによる口頭説明のほか、モニターを使ったわかりやすいレクチャーや、実際の修復現場の見学もあり、質問にも応じてもらった。
 申し込んだ甲斐あるワクワク体験であった。

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管理棟

管理棟廊下
作業室内は気温や湿度が一定に保たれ、飲食は厳禁。
当然、通路からガラス窓越しの見学である

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博物館にやってきた文化財の現状を詳細に記録

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修復の過程も詳細にカルテに記録
学芸員の仕事はマメで器用で根気よくないとできない
ソルティには到底無理

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最新の科学機器により文化財を診断
今や科学技術なしの文化財保存・修復はあり得ない

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蛍光X線分析装置
物質の化学組成や化合状態を知ることができる
家一軒買えるお値段だとか

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大型CT撮影装置(垂直型)
360度の方向からX線を照射する、いわゆるCTスキャンにより、
3Dデータとして対象を立体的に把握できる

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CTスキャンを用いて模造された縄文時代の遮光器土偶
外側も内側も原型まんまの凹凸がある

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修復に使うさまざまな道具が並ぶさまは、
おしゃれ工房みたいなイメージ

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日本画の接着剤として用いられている膠とふのり

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屏風に用いる和紙もいろいろ
本格修理は年間約70件、対症修理は年間約500点以上行っているという

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東博では、作品保護の観点からジャンルごとに展示期間を定め、展示替えを行っている。たとえば、浮世絵は4週間が限度という。
ふた月続く展覧会の前半と後半で展示品の一部が変わるのは、鑑賞者に再度足を運んでもらうための工夫かと思っていた。

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最後におみやげをもらった!
UTAMAROO !

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庭園

 美しく懇切丁寧な展示の裏に、たくさんの地道で根気のいる作業があることを実感した。