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日時 2026年4月12日(日) 14:00~
会場 東京芸術劇場 コンサートホール
指揮 中田 延亮
曲目
  • J. S. バッハ(ウェーベルン編)/6声のリチェルカーレ
  • シェーンベルク/浄められた夜 弦楽合奏版
  • メンデルスゾーン/交響曲 第5番 ニ短調「宗教改革」
  • J. S. バッハ(シェーンベルク編)/前奏曲とフーガ 変ホ長調
  • (アンコール)J. S. バッハ(レーガー編)/おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け
 今回はバロックの色合いの濃い、落ち着いた音楽会であった。  
 シェーンベルクとメンデルスゾーンはロマン派に分類されているが、『浄められた夜』の甘美な透明感も、『宗教改革』の壮麗なコラールも、PAPAバッハの広く厚い胸のうちに抱かれ、揃って澄み切った天上の碧を指しているかのようであった。
 逆に言えば、シェーンベルクとその弟子ウェーベルンによって編曲されたバッハが、ロマン派の色調を帯びたことで、プログラム全体が統一され、アンコール曲も含め全体で一つの交響曲『浪漫派スピリチュアル』を聴いたかのように感じられた。
 新交響楽団の安定したテクニックによる信頼感のため、客席にいて最初から最後まで緊張の糸が張ることなく、くつろいで音に身をまかせた。
 
 一般的に有名な曲がなかったためか、あるいは、それと分かる派手な終わり方の曲がなかったためか、今回は昨今の演奏会で問題となっているフライング拍手もフライングブラボーもいっさいなかった。
 指揮棒が止まってからの一瞬の沈黙が味わえた。
 そういった意味でも落ち着いた音楽会であった。
 
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東京芸術劇場