2023年文学通信
とある博物館で働いている学芸員の滝登さんが、ウェブ上で連載していた4コマ漫画の書籍化。
鷹取ゆう作画『ただいま収蔵品整理中!』同様、学芸員たちのリアルな日常がユーモアたっぷりに描かれている。
登場人物全員、動物キャラ(名前も虎井さん、鹿田さん、熊谷さん、宇佐美さん、田貫さんe.t.c.)なので、ほのぼのした味わいがある。
楽しく読んだ。
ソルティは現在、奈良大学通信教育部文学部文化財歴史学科の4年生であるが、卒業後に規定の9科目19単位を取得すれば、博物館学芸員の資格を取ることができる。
生涯学習論、博物館概論、博物館経営論、博物館教育論など8つのテキスト科目に加え、博物館実習を受ける必要がある。
卒業を待たずにテキスト科目を履修することもできるが、上記博物館関係の科目は卒業要件には含まれないので、まずは卒業単位の取得が先決と思う。
通信の卒業生のいったい何%くらいが学芸員資格にチャレンジしているのか分からないが、ネットのブログなど見ると、意外に取得している人がいるようだ。
通信学生の平均年齢は60歳そこらなので、「就職のため」というのはほぼ考えられない。
なにしろ、学芸員の就職口は狭き門で、学部卒業生ですらなかなか正規職員として雇ってもらえないというのだから。(そのうえに、博物館の運営に対する現政府の非文化的締め付けだ!(≧ヘ≦) ムゥ
おそらく、奈良大学の卒業記念に、あるいは純粋に博物館のことを学びたい、あるいは数年間の勉強の総仕上げとして、あるいは資格マニア、あるいは冥途の土産に――ってあたりが動機と思われるが、いかがだろう?
ソルティはいまのところ学芸員資格チャレンジは考えていない(もう、実習と名のつくものは受けたくない!)のであるが、入学してからの一年半余りでいろいろな博物館に足を運んだおかげで、博物館に対する関心が高まったのは事実である。
東京国立博物館はじめ、奈良国立博物館、京都国立博物館、国立歴史民俗博物館、半蔵門ミュージアム、静嘉堂@丸の内、天理ギャラリー、埼玉県立川の博物館、区立品川歴史館、サントリー美術館、九段しょうけい館、印刷博物館、承天閣美術館(相国寺)、かんなみ仏の里美術館、飛鳥資料館、天理大学付属天理参考館、もちろん奈良大学博物館。
テキストを読むだけでは、活字や画像だけでは、なかなか理解がおぼつかないものが、博物館に行って実物や模造品を目にしたら、すっと腑に落ちた――みたいなことが結構ある。
また、博物館に行ったことによって、関心が高まり、その後の学習の動機付けになったケースも少なくない。
今や、新しい科目に取り組むやいなや、関連の博物館はないものかとネットを探し回っている始末。
今や、新しい科目に取り組むやいなや、関連の博物館はないものかとネットを探し回っている始末。
国宝級文化遺産の並ぶ特別展でもなければ、だいたいどこの博物館も混み合うことがないし、とくに平日は好きなだけゆっくり観られる。
入場料もリーズナブル。
いまどき、こんなおトクな娯楽ってある?
ちなみに、奈良大学は、奈良国立博物館のキャンパスメンバーズに登録しているので、学生諸君は学生証掲示で名品展(仏像館と青銅器館)の入場は無料、特別展(新館)は400円で入れます!
40度超えそうな激暑が予想されるこの夏。
博物館で一日涼むってのもいいかも。
おすすめ度 :★★★
★★★★★ もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
★★★★ 面白い! お見事! 一食抜いても
★★★ 読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★ いい退屈しのぎになった
★ 読み損、観て損、聴き損

