2009年アメリカ映画

TUTAYAでは「モンスター」のカテゴリーに分類されていたが、近未来SF&パニックものといったところ。
致死率100%の未知のウイルスによる感染拡大で人類が滅びていく中、感染を避けるために車で逃走する4人の男女の顚末を描く。タイトルの「フェーズ6」とは、パンデミック(感染拡大)に対する対策レベル(=危険レベル)を表す業界用語である。

4人の主役の一人クリス・パインはどこかで見たことあると思ったら、「スター・トレック」(2009年公開)で、若き日のカーク艦長役をやっている。あのときは、金髪、紅顔の美少年という面立ちだったが、今回は、かなりワイルドで、汗臭さと酒臭さが匂ってきそうな野郎を演じている。それが過不足無くはまっているからには、なかなかの演技派と見ていいだろう。たんなるイケメン俳優では終わらない、そう、うまく年取ったらケビン・ベーコンのようになるんじゃないか。

おまけのお楽しみとしては、「デスパレートな妻たち」を見ていた人には、途中でよく知った顔が出てくる。マーク・モーゼスという名の俳優だが、一目見れば「ああ!」と声を上げるだろう。

物語そのものは、特にこれまでのウイルスパニックものと一線を画すような新機軸は見られず、終わり方も明るいものでない。まあ、最後の最後になって特効薬(ワクチン)発見!!みたいな、ハリウッドハッピーエンドは、かえって陳腐だろうから、それを避けたのは賢明か。

シナリオにだるさはないし、作りも役者も平均レベルには達しているから、退屈しのぎにはなる。クリス・パイン的イケメンが好きな人は楽しめるだろう。



評価:C+

A+ ・・・・めったにない傑作。映画好きで良かった。 
「東京物語」「2001年宇宙の旅」「馬鹿宣言」「近松物語」

A- ・・・・傑作。できれば劇場で見たい。映画好きなら絶対見ておくべき。
「風と共に去りぬ」「未来世紀ブラジル」「シャイニング」「未知との遭遇」「父、帰る」「ベニスに死す」「フィールド・オブ・ドリームス」「ザ・セル」「スティング」「フライング・ハイ」「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」「フィアレス」   

B+ ・・・・良かった~。面白かった~。人に勧めたい。
「アザーズ」「ポルターガイスト」「コンタクト」「ギャラクシークエスト」「白いカラス」「アメリカン・ビューティー」「オープン・ユア・アイズ」

B- ・・・・純粋に楽しめる。悪くは無い。
「グラディエーター」「ハムナプトラ」「マトリックス」「アウトブレイク」「アイデンティティ」「CUBU」「ボーイズ・ドン
ト・クライ」

C+ ・・・・退屈しのぎにちょうどよい。(間違って再度借りなきゃ良いが・・・)
「アルマゲドン」「ニューシネマパラダイス」「アナコンダ」 

C- ・・・・もうちょっとなんとかすれば良いのになあ。不満が残る。
「お葬式」「プラトーン」

D+ ・・・・駄作。ゴミ。見なきゃ良かった。
「レオン」「パッション」「マディソン郡の橋」「サイン」

D- ・・・・見たのは一生の不覚。金返せ~!!