2002年アメリカ。原題CLOCK STOPPERS
日本未公開のB級映画にはたまに拾い物がある。というか、最近は日本で公開したかどうか分からない作品ばかりである。公開しても上映期間は短いし上映館も限られるので、知らないうちに封切られて、知らないうちに終わっている。
昔は毎週(隔週だったか?)「ぴあ」を買って、映画欄にくまなく目を通し、観たい映画にマーカーを引いて、手帳に予定を入れて・・・・・とやっていたが、今はとてもその気力はない。
そもそも、今でも「ぴあ」は、たとえば都内の上映作品のすべてを網羅できているのだろうか?
この『タイムマイン』は、TUTAYAの旧作コーナーに置かれていたのだが、本当は隣にあった『タイムライン』(2003年アメリカ)を借りるつもりだった。『タイムライン』は、明らかに日本で公開されたメジャーな作品である。自分もテレビで予告編を繰り返し見たのを覚えている。それと間違って手にとってしまい、ケースの裏の紹介文を読んだら、なんだかこっちのほうが面白そうだったので借りてしまったのである。
う~ん。今思うと、邦訳タイトルをつけた奴の戦略にまんまとはめられたな。じゃなければ、こんなダサいわけのわからないタイトルはつけないもんな。
タイムマイン? 「時間は私のもの」ってことか?
あるいは 「米国風タイムボカンのようなものですよ」ってことか? ・・・・当たっているかも。
原題を生かして、『時を止める少年』でもいいのではないか? と思ったけれど、タイムマイン。
このゆるさ、手抜き加減がB級らしくていいのかもしれない。
時を止める(自らの体細胞が加速化することによって周囲が止まって見えるーそうです)ことのできる腕時計をひょんなことから手にしてしまった少年が、腕時計を奪おうとする悪の一味に追われる、という典型的な巻き込まれ型アクション映画である。
相対性理論を応用して(!)時を止める腕時計を発明したという物語の仕掛けとなる部分ではSFであり、時の止まった世界をCGによって魔術的に描き出すところはファンタジーであり、その力をいたずらに使う部分はコメディであり、タイムボカンのキャラ達ほどではなくとも、どことなく迫力の欠ける悪人たちからの逃走という点ではアドベンチャーであり、父親との確執(ってほどでもない。要は車を買うのを許可してくれるかどうかの攻防)という点では家族ものであり、車と一緒に理想の彼女もゲットという点では恋愛・青春ものである。
要はいろいろな具を放り込んだ寄せ鍋か闇鍋みたいな。いろいろ詰め込みすぎると、普通は失敗することが多いのであるが、四方八方うまくおさまっている。
それは、作り手のセンスが良いのだろう。
主人公の高校生を演じるジェシー・ブラッドフォードの脳天気な準イケメンぶりもB級映画にふさわしい。
これは拾い物と言っていいだろう。
評価: B-
参考:
A+ ・・・・・ めったにない傑作。映画好きで良かった。
「東京物語」 「2001年宇宙の旅」
A- ・・・・・ 傑作。劇場で見たい。映画好きなら絶対見ておくべき。
「風と共に去りぬ」 「未来世紀ブラジル」 「シャイニング」 「未知との遭遇」
「父、帰る」 「フィールド・オブ・ドリームス」 「ベニスに死す」 「ザ・セル」
「スティング」 「フライング・ハイ」 「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」
「フィアレス」 ヒッチコックの作品たち
B+ ・・・・・ 良かった~。面白かった~。人に勧めたい。
「アザーズ」 「ポルターガイスト」 「コンタクト」 「ギャラクシークエスト」 「白いカラス」
「アメリカン・ビューティー」 「オープン・ユア・アイズ」
B- ・・・・・ 純粋に楽しめる。悪くは無い。
「グラディエーター」 「ハムナプトラ」 「マトリックス」 「アウトブレイク」
「タイタニック」 「アイデンティティ」 「CUBU」 「ボーイズ・ドント・クライ」
チャップリンの作品たち
C+ ・・・・・ 退屈しのぎにはちょうどよい。レンタルで十分。(間違って再度借りなきゃ良いが・・・)
「アルマゲドン」 「ニューシネマパラダイス」 「アナコンダ」 「ロッキー・シリーズ」
C- ・・・・・ もうちょっとなんとかすれば良いのになあ~。不満が残る。 「お葬式」 「プラトーン」
D+ ・・・・・ 駄作。ゴミ。見なきゃ良かった。
「レオン」 「パッション」 「マディソン郡の橋」 「サイン」
D- ・・・・・ 見たのは一生の不覚。もう二度とこの監督にはつかまらない。金返せ~!!