2007年アメリカ。

 2分先の自分の未来が見える男(ニコラス・ケージ)が、核弾頭によるテロを阻止するためにFBI(ジュリアン・ムーアら)に協力する。
 サスペンス&アクションと言ってよいのだが、最後まで見るとサイキック&ラブファンタジーと訂正したくなるかもしれない。
 ニコラスもジュリアン・ムーアも達者な役者であるし、脚本も凝っているし、最初から最後まで楽しく観られる。悪くない。


 それにしても、ジュリアン・ムーアという女優は本当に出演作が多い。
 92年の『ゆりかごを揺らす手』からほぼ毎年のように映画に出演し続けている。一年に4本という年もある。いったいどうスケジュールをこなしているのだろう? いつ休んでいるのだろう? なんでこんなに立て続けに出るんだろう? 莫大な借金でもあるのか?

 しかも、『めぐりあう時間たち』(2002年)や『エデンより彼方に』(2002年)のような文芸調ドラマから、ジョディ・フォスターの代役で彼女を一躍有名にした『ハンニバル』(2001年)や『フォーガットン』(2004年)のようなスリラー、SF(『ブラインドネス』2008年)も、ホラー(『シェルター』2009年)も、コメディ(『ビッグ・リボウスキ』1998年)も、もちろんアクションもこなしている。
 どの作品においても失敗と言える演技、はまっていない役柄がない。
 これはすごいことである。

 彼女は美人ではない。
 特徴のある顔立ちだが、ジュディ・フォスターの代役として選ばれたことで分かるように、どっかの誰かに似ていると観る者に思わせてしまう、二番煎じの顔なのだ。自分は彼女を見ると、ジョディとマドンナとメルリ・ストリープをダブらせて(トリプらせて)しまう。

 あまりに次々と出演する器用貧乏さと、二番煎じの顔立ち。
 それが彼女にとってマイナスに働いているような気がする。
 さもなくば、とっくにオスカーを獲っている女優であろう。

 じっくり腰を落ち着けて、ヨーロッパ映画にでも出たら彼女の類い希なる名優ぶりが発揮されると思うのだが・・・・。



評価: C+

A+ ・・・・・ めったにない傑作。映画好きで良かった。 
        「東京物語」「2001年宇宙の旅」   

A- ・・・・・ 傑作。劇場で見たい。映画好きなら絶対見ておくべき。
        「風と共に去りぬ」「未来世紀ブラジル」「シャイニング」
        「未知との遭遇」「父、帰る」「ベニスに死す」
        「フィールド・オブ・ドリームス」「ザ・セル」
        「スティング」「フライング・ハイ」
        「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」「フィアレス」
        ヒッチコックの作品たち

B+ ・・・・・ 良かった~。面白かった~。人に勧めたい。
        「アザーズ」「ポルターガイスト」「コンタクト」
        「ギャラクシークエスト」「白いカラス」
        「アメリカン・ビューティー」「オープン・ユア・アイズ」

B- ・・・・・ 純粋に楽しめる。悪くは無い。
        「グラディエーター」「ハムナプトラ」「マトリックス」 
        「アウトブレイク」「アイデンティティ」「CUBU」 
        「ボーイズ・ドント・クライ」
        チャップリンの作品たち   

C+ ・・・・・ 退屈しのぎにちょうどよい。(間違って再度借りなきゃ良いが・・・)
        「アルマゲドン」「ニューシネマパラダイス」
        「アナコンダ」 

C- ・・・・・ もうちょっとなんとかすれば良いのになあ。不満が残る。
        「お葬式」「プラトーン」

D+ ・・・・・ 駄作。ゴミ。見なきゃ良かった。
        「レオン」「パッション」「マディソン郡の橋」「サイン」

D- ・・・・・ 見たのは一生の不覚。金返せ~!!