1945年イタリア映画。
「映像と音の友社」(http://eizo-oto.jp)というところから出ている「イタリア映画3大巨匠名作集」(DVD10枚組)を購入した。
3大巨匠の10作品とは、
ヴィットリオ・デ・シーカ
自転車泥棒
靴みがき
終着駅
ウンベルトD
ルキノ・ヴィスコンティ
郵便配達は二度ベルを鳴らす
ベリッシマ
ロベルト・ロッセリーニ
無防備都市
ドイツ零年
戦火のかなた
神の道化師、フランチェスコ
パッケージの謳い文句のまま「戦後社会の現実を描いたネオレアリズモの傑作」ぞろいである。(『神の道化師』は異質だが・・・)
この10本がなんと1,980円で観られるというのだから、お買い得である。
万歳、著作権の消滅!
名前と評判だけは知っていたがこれまで観る機会のなかった作品が結構ある。
この『無防備都市』もそうであった。
第二次大戦の末期、ドイツ軍によって占領されたローマでレジスタンスの活動に従事する人々の姿が、ドキュメンタリーフィルムを見るような緊迫感のうちに描き出される。実際にローマが解放されたのは、この映画が公開される前年(1944)の6月なのだから、なまなましい記憶がローマの街にも製作陣にも役者にも張り付いていたに違いない。
数々のシーンが印象に残るが、自分が見ていて一番つらいのはドイツ軍による拷問シーンである。
捕らえたイタリア人の指導者を、ゲシュタポがレジスタンス組織の詳細を吐かせようと拷問する。裸の上半身に鞭をふるい、眼を潰し、爪をはがし、ガスバーナーで火責めする・・・・。
拷問を受けている当人の姿を、隣室から仲間である神父にも見せて、神父の口も割ろうと画策する。
二人とも仲間を売るより死を選ぶ。
こういう場に自分が置かれたらどうするだろう?
自分は痛みに弱い。歯医者では、ちょっとした処置にも麻酔をお願いしてしまう。
拷問道具を前にしたら、あることないことベラベラ喋ってしまいそうな気がする。(Mの人は拷問に強いのだろうか?)
自分がレジスタンス組織に所属するようなことがあったら、「重要なことはいっさい知らせないでくれ」と仲間に頼むだろう。知らなければ、裏切ることもない。
それにしても、拷問できる精神とはどういうものなのだろう?
徹底したサディストか。
SMだけは苦手である。
評価:B-
A+ ・・・・・ めったにない傑作。映画好きで良かった。
「東京物語」「2001年宇宙の旅」
A- ・・・・・ 傑作。劇場で見たい。映画好きなら絶対見ておくべき。
「風と共に去りぬ」「未来世紀ブラジル」「シャイニング」
「未知との遭遇」「父、帰る」「ベニスに死す」
「フィールド・オブ・ドリームス」「ザ・セル」
「スティング」「フライング・ハイ」
「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」「フィアレス」
B+ ・・・・・ 良かった~。面白かった~。人に勧めたい。
「アザーズ」「ポルターガイスト」「コンタクト」
「ギャラクシークエスト」「白いカラス」
「アメリカン・ビューティー」「オープン・ユア・アイズ」
B- ・・・・・ 純粋に楽しめる。悪くは無い。
「グラディエーター」「ハムナプトラ」「マトリックス」
「アウトブレイク」「アイデンティティ」「CUBU」「ボーイズ・ドント・クライ」
C+ ・・・・・ 退屈しのぎにちょうどよい。(間違って再度借りなきゃ良いが・・・)
「アルマゲドン」「ニューシネマパラダイス」「アナコンダ」
C- ・・・・・ もうちょっとなんとかすれば良いのになあ。不満が残る。
「お葬式」「プラトーン」
D+ ・・・・・ 駄作。ゴミ。見なきゃ良かった。
「レオン」「パッション」「マディソン郡の橋」「サイン」
D- ・・・・・ 見たのは一生の不覚。金返せ~!!