2012年アメリカ・イタリア制作。
母親のおぞましき性(さが)を描いたサスペンス。
なんと言っても強烈なのは、主演のバーバラ・スティールの怪演である。
かつて「ホラーの女王」と謳われし禍々しきオーラーを登場しょっぱなから振りまいて、観る者を圧倒する。
若い頃はその美貌と凶相が微妙なところでバランスを保っていたが、70を過ぎた今はもう出てくるだけで恐い。単体の女の恐さとしてこれに匹敵するのは『ミザリー』(ロブ・ライナー、1990年)のキャシー・ベイツか、『黒い家』(森田芳光、1999年)の大竹しのぶか、整形手術に失敗した中村うさぎくらいではないだろうか。テーマがどうの、ストーリーがどうのという前に、バーバラの鬼気迫る演技に魅入られてしまう。
「まあ~、こわいこわい」
と淀川長治さんなら言うところであろう。
評価:B-
A+ ・・・・・ めったにない傑作。映画好きで良かった。
「東京物語」「2001年宇宙の旅」
A- ・・・・・ 傑作。劇場で見たい。映画好きなら絶対見ておくべき。
「風と共に去りぬ」「未来世紀ブラジル」「シャイニング」
「未知との遭遇」「父、帰る」「ベニスに死す」
「フィールド・オブ・ドリームス」「ザ・セル」
「スティング」「フライング・ハイ」
「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」「フィアレス」
B+ ・・・・・ 良かった~。面白かった~。人に勧めたい。
「アザーズ」「ポルターガイスト」「コンタクト」
「ギャラクシークエスト」「白いカラス」
「アメリカン・ビューティー」「オープン・ユア・アイズ」
B- ・・・・・ 純粋に楽しめる。悪くは無い。
「グラディエーター」「ハムナプトラ」「マトリックス」
「アウトブレイク」「アイデンティティ」「CUBU」
「ボーイズ・ドント・クライ」
C+ ・・・・・ 退屈しのぎにちょうどよい。(間違って再度借りなきゃ良いが・・・)
「アルマゲドン」「ニューシネマパラダイス」「アナコンダ」
C- ・・・・・ もうちょっとなんとかすれば良いのになあ。不満が残る。
「お葬式」「プラトーン」
D+ ・・・・・ 駄作。ゴミ。見なきゃ良かった。
「レオン」「パッション」「マディソン郡の橋」「サイン」
D- ・・・・・ 見たのは一生の不覚。金返せ~!!