社会福祉士国家試験まで一ヶ月を切った。
受験生には正月なんか無いのである。おとそ気分で浮かれている暇があったら、一問でも多く過去問を解くべし。
というわけで、本日もまた参考書とホットコーヒー入りマグとデジカメを鞄に詰めて、一筆書き学習法を敢行した。
●乗車日 2017年1月4日(水)
●天候 晴れ
●経路 西国分寺駅 目的地:国分寺駅
12:14 西国分寺駅発
中央線(乗車時間21分)
12:48 八王子駅発
八高線(59分)
13:50 川越駅発
川越線(23分)
14:21 大宮駅発
宇都宮線(50分)
15:36 小山駅発
水戸線(64分)
16:46 友部駅発
常磐線(75分)
18:37 日暮里駅発
山手線(10分)
19:04 神田駅発
中央線(40分)
19:44 国分寺駅着
●所要時間 7時間30分(うち乗車時間5時間42分)
●運賃 140円

この学習法は‘乗り鉄’趣味を満足させてくれるので一挙両得なのであるが、学習効果もすこぶる高い。家や図書館や喫茶店で勉強するよりもずっと集中して取り組める。
なんでだろう?
理由を考えてみた。
- 列車内だと適宜(停車駅ごとに)換気してくれるので、常に頭がすっきりした状態を保てる。(暖房の効いた部屋で勉強していると、だんだん頭がぼうっとしてくる。と言って、こまめに喚起するのは手間である)
- 列車だと座席からそう簡単に離れられない。(他の乗客に取られてしまうので)
- 列車の振動が適度に体内感覚を刺激するので、かえって体と心が落ち着く。(一つところでじっと動かないでいるのは意外に苦痛である。勉強中の人が知らぬ間に貧乏ゆすりしたり、鼻をほじくったり、髪の毛をいじったり、ボールペンを回して遊んだりするのはそのせいだろう)
- 乗り換えのときに気持ちの切り替えができる。
- 疲れたら車窓からの景色を眺め、沿線で暮らす地元の人々を観察し、リラックス&エンジョイできる。
- 明るさ(照明)や室温や椅子の硬さがちょうど良い。
- 一人で勉強している孤独感が緩和される。(「家よりも喫茶店や図書館で勉強するほうがはかどる」と言う人がいるのはこのためだろう)
- おなかが空いたら乗換駅で簡単に食料調達できる。
- 外とつながっているため個室で味わえない解放感があり、脳が活性化する。
- 一筆書きの達成感が学習の達成感につながる。
11.旅情が味わえるので、勉強が苦にならない。
今回も、小山駅から友部駅に向かう水戸線で、すっかり旅人気分を満喫した。

小山駅を出てしばらくは、何の変哲も無い、日本のどこにでもあるような無味乾燥な住宅地が続く。
鬼怒川を越える頃になると、畑が一面広がり、空が大きさを増してくる。地元の高校生が乗り込んできて、ローカル線らしさが際立ってくる。


やがて、地平線の彼方に名峰・筑波山が悠々たる姿を現す。
二つの峰を有し、裾野は他の山によって遮られることなく地平まで優美に流れる。
平野(盆地)から見た筑波山の威容は、古来から信仰の対象となるのも道理と十分納得できる神々しさである。
二つの峰を有し、裾野は他の山によって遮られることなく地平まで優美に流れる。
平野(盆地)から見た筑波山の威容は、古来から信仰の対象となるのも道理と十分納得できる神々しさである。



武蔵や多摩の山頂から見ると筑波山は独立峰に見えるのだが、実際には筑波山隗と呼ばれる1000m以下のいくつかの山々から成っている。水戸線で友部駅まで行き、そこで常磐線に乗り換え、折り返すように首都圏を目指すと、ちょうど筑波山隗を、北側(水戸線沿線)から、東側(友部駅)から、南側(常磐線沿線)から、角度を変えてぐるりと巡るように眺めることができる。これが3D映像ぽくって面白い。
時刻は夕刻。
旅情マックス!!

水戸線沿線から見る筑波山隗

JR友部駅構内から見る筑波山塊

常磐線沿線から見る筑波山塊
勉強もサクサクと進み、上野駅に向かう常磐線でウトウトしていたら、気づかぬうちに車内は大きな荷物を抱えた乗客でいっぱい。田舎からのUターン客である。
「そうかあ。世間は今日で正月休み終わりなんだな」

受験生には正月は無い。
しかし介護職には、はなから正月は無いのである。
そのぶん、「明日から仕事かあ~」という長期休暇後の憂鬱気分もここ数年味わっていない。
神田駅構内で好物のかき揚げそばを食べ、一筆書きを完成させるべく中央線に乗った。
さあて、ラストスパートだ。
さあて、ラストスパートだ。
