
今年もブッダの誕生・成道・般涅槃を祝うウェーサーカ祭に参加した。
普段のスマナサーラ長老の講演会や瞑想会の時とは違い、会場いっぱいに和やかであたたかい、あえて言えば女性らしい雰囲気があふれていて、そこにいるだけで癒される心地がする。ブッダとブッダの教えとサンガを愛する人びとの慈悲の気が満ちている。会場内に流れている音楽がまた良かった。
今年もたくさんのお土産があった。

- 『Patipadaパティパダー』4月号・・・・・日本テーラワーダ仏教協会の機関誌。
- 『「怠け」を克服する』・・・・・スマナサーラ長老の法話を起こした冊子。山口県下松市の誓教寺に新設された会館「仏教なんでもセンター」の落慶記念に発行されたそうである。この誓教寺の住職が『浄土真宗は仏教なのか?』、『日本仏教は仏教なのか?』(ともにサンガ発行)で日本仏教界を騒がせた藤本晃である。
- 『ブッダと脳』・・・・・スマナサーラ長老が現代の脳科学者によって書かれたいくつかの本を読んで、「脳」という角度からブッダの道を説明することに挑戦してみたもの。その中には当ブログで取り上げた『ブッダの脳:心と脳を変え人生を変える実践的瞑想の科学』および『奇跡の脳:脳科学者の脳が壊れたとき』も挙げられている。会員の喜捨によって刊行された尊い冊子である。
- 『Samgha JAPANサンガジャパン』26号・・・・・スマナサーラ長老の本を最も多く出している㈱サンガ発行の季刊誌。今号の特集は『無我―「わたし」とはなにか―』。このブログで著書を紹介した慶応義塾大学大学院教授の前野隆司とスマナサーラ長老の対談が載っているのを知って、購入した。
これだけでもすごくトクした気分になったのであるが、なんと、昨年に引き続き今年もお弁当&ペットボトルのお茶の無料サービスがついていた。テーラワーダ協会ってば、なんて気前がいい!なんて潤沢なんだろう!
・・・と感心していたら、司会者からアナウンスがあった。
なんとこのお弁当、さる一人の女性会員からのお布施だったのである。
ざっと500人分のお弁当とお茶。いくらかかるかは、はしたないので計算すまい。
なんて奇特な方のいることか。
なんて嬉しい心づかいか。
昼休みに最寄りの公園で謹んでいただきました。


彼女が幸福でありますように。
彼女に悟りの光があらわれますように。
生きとし生けるものが幸福でありますように。
生きとし生けるものが幸福でありますように。
「自分」が見ている・聞いている・感じている・考えている・受け取っている「世界」は、自分だけのものである。他人は、自分と同じようには見たり・聞いたり・感じたり・考えたり・受け取ったりしていない。これを理解するのは難しいことではなかろう。各人の体験している「世界」は実にその人だけのものである。「世界」=「自分」なのだ。ならば、全部が全部「自分のもの」である「世界」をどうして愛さないでいられるものだろうか? 「世界」のなにがしかを厭い、なにがしかに抵抗することは、「自分」の一部を厭い、一部に抵抗することにほかならない。(中野駅から会場に向かう途中で訪れた気づき)
サードゥ、サードゥ、サードゥ
石川勇一氏は、著書も出されているようで、早速アマゾンに注文してしまいました。
(興味を持つと、すぐに読みたくなるのが私の悪い癖です。(笑))
『サンガ・ジャパン26号』の中で、永井 均氏が紹介していますが、魚川祐司氏の『だから仏教は面白い!』(講談社+α文庫)読まれましたか?
初期(原始)仏教を勉強する人には、お薦めの1冊だと思います。