●歩いた日 7月22日(日)
●天気 晴れのち曇り、一時雷雨
●タイムスケジュール
10:15 JR中央線上野原駅「飯尾」行バス乗車(富士急山梨バス)
10:30 「鏡渡橋」バス停着
歩行開始
10:50 山ノ神神社(10分)
11:50 要害山頂上(20分)
12:30 風の神(10分)
13:20 コヤシロ山頂上(20分)
14:00 実成山頂上
14:10 モミの木のある展望台
昼食(20分)
14:40 尾続山頂上(10分)
15:25 「尾続」バス停
16:20 ハシドイ喫茶店(30分)
17:00 牛倉神社
17:30 上野原駅着
歩行終了
●最大標高差 約360m
●所要時間 7時間(歩行5時間+休憩2時間)
要害山は戦国時代、甲斐・相模・武蔵の国境警備の砦とされ、近隣では最大の規模を誇る大倉砦が築かれていた。上野原駅からバスで15分とアクセスが良く(ただし本数は少ない)、いくつかのピークを縦断する尾根歩きが楽しめる。富士山を含む展望も素晴らしい。
上野原市ではハイカー勧誘に力を入れているらしく、市が製作した案内パンフレットを駅で無料配布している。わかりやすいマップと道中の風景写真が豊富に掲載され、これ一つあれば安心な役立つパンフである。加えて、バスの発着所のスタッフも親切で感じが良い。
マイナーマウンテンからの脱皮をはかっている要害山の最大の‘売り’は、椀を伏せたような形状がオッパイに似ていることである。思い切ってオッパイ山に改名したらいい。
山中で出会ったのは、反対方面から来た男性ハイカー1名と野良作業中の土地の人だけだったが、これから人気が出てきそうな良い山である。
マイナーマウンテンからの脱皮をはかっている要害山の最大の‘売り’は、椀を伏せたような形状がオッパイに似ていることである。思い切ってオッパイ山に改名したらいい。
山中で出会ったのは、反対方面から来た男性ハイカー1名と野良作業中の土地の人だけだったが、これから人気が出てきそうな良い山である。
ご丁寧にも山頂にある大きな杉の木が乳首をかたどっている。
マップによれば、鏡渡橋から要害山頂上までほんの50分。
が、初っぱなから道を間違えて80分もかかってしまった。登山の安全を拝んだ山ノ神神社までは間違いない。どうもその先でルートを外れたらしく、民家が立ち並ぶ里に出てしまった。野良作業していたおばさんに道を聞いて、なんとか別ルートで山頂まで辿り着いた。
が、初っぱなから道を間違えて80分もかかってしまった。登山の安全を拝んだ山ノ神神社までは間違いない。どうもその先でルートを外れたらしく、民家が立ち並ぶ里に出てしまった。野良作業していたおばさんに道を聞いて、なんとか別ルートで山頂まで辿り着いた。
炎天下で汗ぐっちょり。
山ノ神神社。拝殿の中にご神体らしいのが見当たらない。ああ、そうか、山がご神体に決まってる!
秋葉大権現がまつられている。(たしか火伏の神だったと思う)
周囲の景色を見ながら、風に吹かれながらの尾根歩きは気持ちいいものである。トレッキングの醍醐味はここにある。
が、アップダウンを繰り返すので結構足に負担がかかる。登り一辺倒よりもきつかったりする。心情的にも「なんでどうせまたすぐ登るのに、わざわざ下るんだよ!」とどうしようもない愚痴を山相手にこぼしたくなる。
こういうときにこそ、ヴィッパサナ瞑想の出番である。足元だけ見て「右・左・右・左」と足が地面に触れる感覚だけに注意を集中する。すると、鞍部から見た時はゲンナリしたきつく長い登りも、いつの間にか終わっている。足も疲れない。
風ノ神から見た風景。道中随一の眺望である。
コヤシロ山で一服。
中間地点にして折り返し地点である。
開けた側からは真正面に富士山がきれいに望めるはずなのだが、今日は雲に覆われている。
そう言えば、午後から天気は下り坂と言ってたっけ。
そう言えば、午後から天気は下り坂と言ってたっけ。
途中の大きな切り株の上で瞑想していると、遠くでゴロゴロ鳴るのが聴こえた。
最高地点である実成山は雑木林に囲まれ展望はない。
ゴロゴロが近づいてきた。
大きなモミの木のある展望所で昼食休憩とする。
眼下は、歩いてきた要害山からの尾根、その向こうに上野原の町。
西の山々はすっかり雲でかき消されている。
食べ終わるころには頭上に暗雲が広がり、風に乗って雨の匂いが運ばれてくる。
食べ終わるころには頭上に暗雲が広がり、風に乗って雨の匂いが運ばれてくる。
最後のピークである尾続山を過ぎたあたりで雨滴が落ちてきた。
木々のドームのおかげでしばらくは濡れないで歩を進めていたが、あと20分で下山といったところで、どしゃぶりとなった。
ところどころ大樹の下に雨宿りしながら、慎重に下る。雨脚は激しくなる一方で、衣服も帽子も靴もリュックもぐっしょり。
登りの30分の道迷いがこんな結果につながるとは・・・!
ところどころ大樹の下に雨宿りしながら、慎重に下る。雨脚は激しくなる一方で、衣服も帽子も靴もリュックもぐっしょり。
登りの30分の道迷いがこんな結果につながるとは・・・!
でも、汗を流す天然のシャワーと思えば、どうってことない。
里が見えてきた。
向こうで雨にけぶるは八重山か。
尾続バス停に到着。
上野原駅行きのバスは10分前に出たばかり。次は1時間10分後。今日は見事にタイミングをはずしている。
傘を差し、行ける所まで歩くことにする。
さすが夏の雨。20分も歩くと空が明るくなり、傘がいらなくなった。
雨上がりの里山歩きは気持ちがいい。
振り返ると、要害山~コヤシロ山~実成山~尾続山と、踏破した尾根がコトを終えたばかりの遊女のようなしっとりした風情で見送ってくれる。なるほど、その姿は横たわった女体と見えないこともない。その名もまた、要害(オッパイ)~子社(卵巣)~実成(子宮)~尾続(陰部)と見事に符牒する。
そうか、だから尾続あたりで濡れたのか(爆悶)。
途中のバス停で後ろから来るバスを待つつもりであったが、そのまま上野原市街まで歩き通してしまった。
ふと見ると、蔵を利用した面白そうな喫茶店がある。休憩しよう。
店頭を飾るハシドイの花
中は3間×3間の広さ(狭さ)でカウンター席のみ8席。内壁はもとより、2階に続く木の階段や明り取り窓など蔵の構造が残っている。なにより入口の扉の重いこと!
カウンターの中では色白の美人のママ(30代?)が丁寧に珈琲を淹れてくれる。
そのせいかお客はソルティと同年輩の中高年男性ばかり。上野原のお父さん連中のオアシスと見た。
名を「ハシドイ」と言う。夏に咲くモクセイ科の白い花である。
アイスコーヒー美味しかった。
バスを逃したおかげで、いい喫茶店を見つけた。
牛倉神社でお参りし、境内にある牛の像を撫でる。自分の患部と同じところを撫でると、効き目があるそうだ。右目と腰と右膝。そろそろ介護の仕事も潮時かな~。
中央自動車道を渡る橋のところで、猫と遭遇。
ちゃんとポーズをつけて、視線を向けてくれる。見事だ。
結局、上野原駅までバス停10個分を歩き通してしまった。
大丈夫。まだまだ行ける。
大丈夫。まだまだ行ける。
ソルティ 様
いつの時代も、権力者の陰に隠れて庶民は力強く生きてきたのですね。
ソルティさんの過去記事に触発されて、『辺界の輝き』読みました。
それなど、まさに「それ、そのもの」で・・・辺界の人間と言うか、「人間」は強い生き物なのだと痛感させられました。
「日本を画一的に見せる教育」だけなら良いけど、嘘はいけませんね。
現政治は「嘘ばかり」で・・・、今後の日本の先行きに不安を覚えます。