秩父巡礼の大きな喜びの一つは、四季折々の花を見ることにある。
里の花、野の花、山の花、巡礼道のそこかしこに目立たぬ風情で咲いている花々が、歩き疲れた体や慌ただしい街の生活でささくれ立った心を癒してくれる。
今回は4~5月と9月に巡ったわけだが、4~5月は花よりもむしろ新緑および初夏の燃えるような緑の美しさに圧倒された。
第16番西光寺の雨期の南アジアのようにみずみずしい緑の氾濫。
第20番岩之上堂のジャングルのような旺盛なる生命力にあふれた境内。
時折降る雨に色つやを増して、緑が秩父全体を覆っていた。
初秋に実施した第4日以降、小鹿野町に入ってからが、路傍の花の美しさに足を止められることたびたびであった。
基本的に花を見るのは好きである。第16番西光寺の雨期の南アジアのようにみずみずしい緑の氾濫。
第20番岩之上堂のジャングルのような旺盛なる生命力にあふれた境内。
時折降る雨に色つやを増して、緑が秩父全体を覆っていた。
初秋に実施した第4日以降、小鹿野町に入ってからが、路傍の花の美しさに足を止められることたびたびであった。
山歩きや家庭菜園を趣味とするソルティは、平均的な男よりは、あるいは平均的な日本人よりは、花の名前を知っているほうだと思う。
それでも、道端に咲いているようなよく見る花の名前をいかに知らないことか。
今回も、秋海棠という花をはじめて知った。
いや、花そのものはこれまで幾度も目にしていたのだろうが、秋海棠という名前をはじめて知った。
それが仏様と関わりある瓔珞草(ようらくそう)という別称を持つことも。
名前を知らなくても花を愛でるのにまったく問題はない。
けれど、名前を知ってから実物を見ると、不思議と愛おしさが募るものである。
自宅に帰ってから、デジカメ撮影した花を図鑑やネットで頑張って探して照合してみたが、昨今は外国からいろいろな品種が入ってきているし、遺伝子レベルの品種改良も進んでいるので、花の名前を特定するのはなかなかに難しい。
間違っているのもあるかもしれない。
間違っているのもあるかもしれない。
と、弁明しておく。
いざ、初秋の秩父の花めぐり。
いざ、初秋の秩父の花めぐり。
1.キバナコスモス(キク科)

最近よく見かけますけど・・・

こちらの伝統的なほうが個人的には好みです
2.朝顔(ヒルガオ科)

これは誰でも知ってますね
3.サルスベリ(ミソハギ科)

木肌がツルツルして猿が滑るからサルスベリ
百日紅と書きます
百日紅と書きます
4.ニラ(ユリ科)

あの匂いでこんなに美しい花を持つとは!
5.ムクゲ(アオイ科)

槿と書く。早朝に開いて夕方にしぼむ一日花
「槿花一朝の夢」とは儚い栄華のたとえ
「槿花一朝の夢」とは儚い栄華のたとえ
6.スイフヨウ(アオイ科)

アオイ科はたくさんあるので判断が難しい
7.オクラ(アオイ科)

淡い黄色がなんとも可憐です
8.初雪草(トウダイグサ科)

その名のとおり初雪が降ったように見える
9.カボチャ(ウリ科)

実も大きければ花も大きい
10.萩(マメ科)

秋の七草の一つ
ハギ,ススキ,クズ,ナデシコ,オミナエシ,フジバカマ,アサガオ
ハギ,ススキ,クズ,ナデシコ,オミナエシ,フジバカマ,アサガオ
11.彼岸花(ヒガンバナ科)

彼岸花 咲ける間(あはひ)の 道を行く
行き極まれば 母に会ふらし
(美智子皇后陛下が作った歌)
行き極まれば 母に会ふらし
(美智子皇后陛下が作った歌)
12.秋海棠(シュウカイドウ科)

瓔珞草という別称のためか
お寺の境内によく咲いている
13.この花の名前をぼくはまだ知らない
お寺の境内によく咲いている
13.この花の名前をぼくはまだ知らない

フヨウ(アオイ科)だと思うのだが・・・
西洋ギクだと思うのだが・・・
