日時 2018年9月19日(水)13:00~
会場 スタジオフォー(豊島区巣鴨)
演者&演目
① 柳亭市弥  :『初天神』
② 古今亭志ん松:『笠碁』
③ 柳家小んぶ :『持参金』
④ 三遊亭美るく:『千葉棒鱈』


半年以上ぶりの落語。
一年以上ぶりのイチヤ
入りは30名弱。
あいかわらず高齢者が多い。

① 柳亭市弥:『初天神』
見るたびに大人びて落ち着きを増している。
34才なら当然か。
じょじょに「イケメン」では勝負できなくなりつつある難しい年頃である。
だが、芸そのものはしっかりしている。
マクラを長めに振りながら、会場の客の気を一つにまとめていく手腕も見事。

イチヤの最大の武器は、話が佳境に入った時に身体から発するオーラ―にある。
それが出ると、もう客たちは演者から目が離せなくなる。
ある意味、上手いかどうか、面白いかどうかは、関係ない領域に入る。
今日は、その域に達して、「来た、来た、来たァ~!」と思ったが、長続きしなかった。
なんとなく疲れているような印象を受けた。
どういった心身の状態であっても高座に上がって笑いを取らなければならない落語家ってのも、因果な商売である。
 

② 古今亭志ん松:『笠碁』
こちらもイケメンと言ってよいだろう。
元シブがき隊のモッ君こと本木雅弘の若い頃を思わせる。
芸は正統的、正攻法のスタイルで、地味だが旨味は感じさせる。
話にタメをつくり客を惹きつける技術を持っている。
が、今回はタメが多すぎて、途中で眠くなってしまった。


③ 柳家小んぶ:『持参金』
身長187㎝、体重105キロの巨体がなによりのチャームポイント。(チャームか?)
これで強面(コワモテ)だと客がビビッてしまうところだが、お地蔵さんのような柔和な印象である。

この演目は、女性の容姿についての具体的な悪口で笑いを取ろうとするので、現代では扱いが難しい。
下手やると、客席が引いてしまうだろう。(とくに女性客)
そこを持ち前の柔和な雰囲気で、綱渡り師さながらの微妙なバランス感覚でクリアしていったセンスはたいしたものである。


④ 三遊亭美るく:『千葉棒鱈』
今回は彼女が一番面白かった。
なにより元気がある。
今風‘与太郎’ギャルと、鉄火肌先輩女子との演じ分けも楽しく、柳原可奈子のようなテレビ向けの才を感じた。
若い客席だったら大ウケだったろう。

27才のときに有名IT企業のOLを辞めて、落語の世界に飛び込んだとか。(現在38歳)
その思いっきりの良さが、芸にも表れているようだ。


ときに、ソルティの聞き違いでなければ、三遊亭美るくがマクラの中で、「市弥君の奥さんも(私と同じ)千葉出身・・・」とか言っていた。
イチヤは結婚したのか?

あの落ち着きはそのせいか?
あのやつれ感はソノせいか?


スタジオフォーラム
寄席のあと、客と交流する噺家たち