足摺岬の西海岸を回るルートを選んだ結果、他の歩き遍路とほとんど会わなくなった。
今日見かけたのは、逆打ちしている一人の男だけ。
他のルートより時間が余分にかかるためか敬遠されがちだけど、もったいない話である。

西海岸の巨岩や奇岩や絶壁が黒潮との衝突によって創り上げるダイナミックな景観は、室戸岬とも、足摺岬の東海岸とも比較にならないド迫力。
気宇壮大という言葉がピッタリ。
ことに、叶崎あたりの光景は寒気がするくらいの荘厳さで圧倒されっぱなしだった。

今日は、遍路仲間との出会いが無くなった分、ほかの風物との出会いに満ちた一日であった。


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叶崎の休憩所に居着いている子猫たち。
人懐っこく、膝に飛び乗ってくる。
加重も厭わず、リュックに入れて東京まで連れて帰りたいほどであった。
新鮮な魚を食べつけているのだろう。
こちらが差し出したミレーちゃんには、見向きもしなかった。

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月山神社近くで見たウロコ雲。
天も地に負けずにダイナミックさを競う。


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月山神社へ続く山道にたくさん吊り下げられた地元の小学生のメッセージ。
きつい傾斜もなんのその。
大いに励まされた。


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大月町ご自慢のコスモス畑。
中を歩いていると、天国にいるかのよう。


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月山神社付近の木々はどれも根元から幹が複数に分裂して生えている。
専門用語で「株立ち」というらしい。
木の種類を問わず全山そうなので人為的なものではないと思われる。
不思議😮😮😮

むろん地域の住民ともたくさん挨拶し、会話を交わした。(お饅頭とリンゴジュースのお接待あり)


出会いの洪水に消化不良を起こしそうな日であった。