寒さに震えた雲辺寺を打ち終えて、ロープウェイを横目に下山路をとる。
標高が下がるに連れ、植生が針葉樹から広葉樹に移るに連れ、面白いように寒さが薄れていく。
ロープウェイふもと駅に到着したときには、冬から春に逆戻りしたかのようだった。

駐車場に並ぶ車のナンバープレートを見て、実感した。
「ついに香川に入った!」


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目の前に広がる、霞む瀬戸内海を背景にした池の散在する平野は、明らかに高知とも愛媛とも徳島とも違う、讃岐ならではの光景である。


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のどかで、どことなく上品で落ち着いた空気が、心身をくつろがせる。
聖サンフランチェスコが生まれ育ったイタリアのアッシジを思い出した。

そう、ここはお大師様の生まれ故郷である。

泣いても笑っても、あと10日以内に結願する。
信じ難いことだが、本当だ。

ここは、日本で一番小さい県なのである。
(北海道の1/42だとさ)