2015年スイス映画
92分
スイス映画とは珍しい。
で、思った通り雪山が出てくる。
内容的にも「雪まろげ」である。
雪まろげとは雪転がしのことだが、雪が転がりながらやがて大きな雪玉になっていくことを言う。
1980年に森光子主演で初演された舞台のタイトルとして知られるようになった言葉だが、温泉芸者の夢子がついた小さな嘘が、それがばれるのを糊塗しようとさらなる嘘を重ね、やがて大きな嘘になって収拾がつかなくなるという人情喜劇である。
1980年に森光子主演で初演された舞台のタイトルとして知られるようになった言葉だが、温泉芸者の夢子がついた小さな嘘が、それがばれるのを糊塗しようとさらなる嘘を重ね、やがて大きな嘘になって収拾がつかなくなるという人情喜劇である。
ごく平凡な「まともな男」トーマスは、妻と娘を連れて雪山にスキーに行く。道中、娘と同じ年頃の上司の娘ザラも預かって、楽しい休暇になるはずだった。ところが、ザラの身にある事件が起こる。それがばれたら妻と上司の激怒は必至。家庭崩壊、失職の可能性が・・・。
なんとか事を穏便にすませようと、トーマスは嘘をつき始める。
脚本がよくできている。嘘が嘘を呼び、負のスパイラルで収拾のつかない事態になっていく過程が、わざとらしさを感じさせないプロットと心理模様で描かれ、スリリングな展開に最後まで目が離せない。『オン・ザ・ハイウェイその夜、86分』(スティーヴン・ナイト監督、2013年)同様に、低予算・小規模でもアイデアと脚本と役者の演技が良ければ、一級の娯楽映画は作れるという良い見本である。主役トーマス演じるデービト・シュトリーゾフの「まともだけど危なっかしい」性格演技がすばらしい。
ただ、結末のつけ方は議論を呼ぶかもしれない。
というのも、大きくなった雪まろげは、観る者のハラハラをよそに、大炸裂することなく、うまい具合に水と溶けてしまうのである。すべては円満解決。憎めないキャラであるトーマスが窮地を脱出してホッとした反面、「これでいいのかなあ?」という思いは否めない。
ラストシーンでトーマスは、事件の証拠となるザラの日記をページを破りもせずに公園のごみ箱に捨てる。(こういう詰めの甘いところが彼の危なっかしさを示している)
より大きな雪まろげの始まりでなければよいが・・・。
脚本がよくできている。嘘が嘘を呼び、負のスパイラルで収拾のつかない事態になっていく過程が、わざとらしさを感じさせないプロットと心理模様で描かれ、スリリングな展開に最後まで目が離せない。『オン・ザ・ハイウェイその夜、86分』(スティーヴン・ナイト監督、2013年)同様に、低予算・小規模でもアイデアと脚本と役者の演技が良ければ、一級の娯楽映画は作れるという良い見本である。主役トーマス演じるデービト・シュトリーゾフの「まともだけど危なっかしい」性格演技がすばらしい。
ただ、結末のつけ方は議論を呼ぶかもしれない。
というのも、大きくなった雪まろげは、観る者のハラハラをよそに、大炸裂することなく、うまい具合に水と溶けてしまうのである。すべては円満解決。憎めないキャラであるトーマスが窮地を脱出してホッとした反面、「これでいいのかなあ?」という思いは否めない。
ラストシーンでトーマスは、事件の証拠となるザラの日記をページを破りもせずに公園のごみ箱に捨てる。(こういう詰めの甘いところが彼の危なっかしさを示している)
より大きな雪まろげの始まりでなければよいが・・・。
評価: ★★★
★★★★★ もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
★★★★ 面白い! お見事! 一食抜いても
★★★ 読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★ いい退屈しのぎになった
★ 読み損、観て損、聴き損
★★★★★ もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
★★★★ 面白い! お見事! 一食抜いても
★★★ 読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★ いい退屈しのぎになった
★ 読み損、観て損、聴き損
