2013年日本
130分

 一世一代の映画を撮ることを夢見ている熱血映画オタクがいる。
 夫を狙う敵対グループの若衆を惨殺し、ムショ入りした極妻がいる。
 母親の起こした事件のため女優の道を断たれた娘がいる。
 娘のスクリーンデビューを夢見る獄中の妻のために、映画製作を決意した組長がいる。
 四者の思いがからみあって、ヤクザの殴り込み現場を撮影する企画が生まれた。
 
 『愛のむきだし』(2009年)で驚嘆した園子温の才能と情熱は、ここでも溢れている。何よりも、國村隼、堤真一、渡辺哲、ミッキー・カーチスというベテラン役者に、ここまで本気の、ここまで自由な芝居をさせることができる人心掌握術に並々ならぬ監督性を感じる。役者を一皮剥かせることのできる演出家ということだ。國村隼はとくに素晴らしくて、ちょっとファンになった。

 ラストの殴り込みシーンの流血ぶりが凄まじい。
 

 直接関係ないが、この映画を見た翌日新宿駅西口を通ったら、刑務所作業製品の販売をやっていた。家具、食品、布製品、石鹸、アクセサリー、文具等々、各地の刑務所内で作られた様々な商品があって、人もそこそこ入っていた。

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ソルティ購入の布製ブックカバー
made in 函館刑務所


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百万円のおみこしも売っていた

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獄産でなぜ悪い?


評価:★★★

★★★★★ もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
★★★★  面白い! お見事! 一食抜いても
★★★   読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★    いい退屈しのぎになった
★     読み損、観て損、聴き損