2007年集英社
オカルト好きの著者が、様々なタイプの霊能者9人にインタビューしたもの。
TVでもお馴染みの青森の霊視・透視能力者の木村藤子、大槻教授を黙らせた驚異の超能力者ハマサイ氏、エステティシャンやデザイン会社経営など本業は別に持つ女性霊能者、沖縄のシャーマンであるユタ、修験道のメッカ・金峯山と大峯山の住職、有名神社の神官など、多彩な顔触れが楽しい。
一口に霊能者と言っても、詐欺同然のエセ占い師から世界中の要人達から依頼が舞い込むホンモノ実力者までピンキリであるが、ここに登場する9人は、たくさんの霊能者と出会ってきた著者のお眼鏡にかなった信頼度の高い人々である。
彼らが霊能に目覚めるまでの子供の頃の不思議なエピソードが興味深い。
読み終わっても、霊のことも、神仏のことも、前世や予知のことも、結局よく分からない。
それぞれの霊能者の言うことが微妙に違っているし、一人一人の回答もなんだかあやふやで要領を得ない。本人もよくは分かっていないこともあろうし、その手のことをうまく表現する言葉がないからかもしれない。あたりまえだが、言葉とはこの世のものを伝える手段だから。
むしろ、9人それぞれに著者の加門のことを同じように霊視してもらって、その回答をくらべるという趣向を取り入れたら、より興味深かったと思う。
ちなみにソルティは、街角の易者含め、視てもらった経験はありません。
評価: ★★
★★★★★ もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
★★★★ 面白い! お見事! 一食抜いても
★★★ 読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★ いい退屈しのぎになった
★ 読み損、観て損、聴き損