2014年アメリカ
149分
ギリアン・フリン原作の同名小説の映画化。
デヴィッド・フィンチャーは、『エイリアン3』(1992)、『セブン』(1995)、『ファイト・クラブ』(1999)、『ゾディアック』(2007)、『ドラゴン・タトゥーの女』(2011)など、サスペンスミステリーやサイコホラーを得意とする監督である。
ある日突然行方不明になった美しい妻エイミー。夫ニックは警察やマスコミや地元ボランティアの助けを借りて妻を探そうと骨を折るが、ゆくりもなく、妻を殺し遺体を遺棄した加害者と周囲から疑われてしまう。
双子の姉妹マーゴに支えられ、疑いを晴らすべく有能な弁護士を雇い、世間相手に闘い始めるニック。が、妻に内緒の不倫を始め、ニックには不利な証拠がたくさんあった。
ニック役は『アルマゲドン』スターのベン・アフレック。相も変らぬ可も不可もない平板な演技。
エイミー役のロザムンド・パイクが素晴らしい。夫に虐待される孤独な妻という悲劇のヒロインの仮面の下に、目的の為なら手段を選ばぬソシオパス(反社会性人格障害)の素顔を隠し持つ、美しく知性的で“おっかない”女を見事に造形している。
上映時間149分は長いけれど、物語が進むにつれ盛り上がっていくサスペンスと恐怖に退屈してる暇はまったくない。
男にとって、アルマゲドンよりよっぽど怖い展開と結末が待っている。
評価:★★
★★★★★ もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
★★★★ 面白い! お見事! 一食抜いても
★★★ 読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★ いい退屈しのぎになった
★ 読み損、観て損、聴き損