2015年アメリカ
88分

 二人の家出少年が林の中に止めてあった無人のコップ・カー(パトロールカー)を盗んだことが発端となって始まるクライムサスペンス。

 ジョン・ワッツは1981年アメリカ生まれ。トム・ホランド主演『スパイダーマン』シリーズを監督している。
 ソルティは彼の作品にはじめて接したが、才能ある監督であるのはアメリカの田舎の草原を映し出す最初の数カットで明らか。「映画とはなにか」を知っている。サスペンスを盛り上げる腕前も、主演のケヴィン・ベーコンほか役者の個性を引き出す演出も新人とは思えない。
 今後注目したい監督である。

 それにしても、ケヴィン・ベーコンは本当にいい役者になった。『フットルース』(1984)のアイドルスター時代からは想像つかない渋さである。
 なんでも、映画スターの共演関係の距離をケヴィン・ベーコンを起点に計測する「ケヴィン・ベーコン・ゲーム」 (Kevin Bacon Game)という遊びがあるそうだ。それほど、彼はあらゆるジャンルのたくさんの映画に出演しているのだ。女優で言えば、さしずめジュリアン・ムーアか。
 フットワークの軽さはあの頃と変わっていない。


評価:★★★

★★★★★ もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
★★★★  面白い! お見事! 一食抜いても
★★★   読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★    いい退屈しのぎになった
     読み損、観て損、聴き損