2018年イギリス、アメリカ
134分

 クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーの伝記映画。日本でも大ヒットとなったのは記憶に新しい。

 見どころ(聴きどころ)は、主演ラミ・マレックのフレディ本人が取り憑いたかのようなソックリさん演技、そして何といってもクイーンの音楽であろう。こうしてあらためて聴いてみると、ほんとうにオリジナリティあふれる名曲揃いである。ロックに興味ないソルティでも知っている曲ばかりなのだから・・・。
 
 フレディの人生を語るに避けて通れないのは、ゲイというセクシュアリティと、死因となったエイズであろう。90年代初頭、フレディは俳優のロックハドソン、画家のキース・へリング、写真家のロバート・メイプルソープらと並ぶ「エイズ=同性愛=死」のイコン(ICON)であった。映画では、フレディが自らのセクシュアリティを認め受け入れるのに葛藤する姿や、HIV感染の事実をバンド仲間らに伝えるシーンが出てくる。(どちらもあまり深刻には描かれていないが)

 また、映画のクライマックスとして、名だたるスター歌手たちと共演した1985年のライヴエイド(アフリカ難民救済チャリティーコンサート)のシーンが登場する。We are the World の曲と共に、当時の先進国のアフリカ支援をめぐる狂騒が懐かしくもよみがえってくるが、結局あれは何だったのだろう? アフリカのために役立ったのだろうか? 
 
 ともあれ、70~90年代の時代の息吹というものを感じさせる映画である。
 つまりそれは、天才アーティストというものは常に、時代と共に、時代を象徴して、生きる存在だということなのである。


評価:★★★

★★★★★
 もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
★★★★  面白い! お見事! 一食抜いても
★★★   読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★    いい退屈しのぎになった
     読み損、観て損、聴き損