2013年原著刊行
英国の国民的ユーモア作家 P・G・ウッドハウスの生み出した人気コンビ、ちょっと抜けてる有閑紳士バートラム(バーティ)・ウスター&出来すぎる執事ジーヴズ。
上流階級の住まう優雅なカントリーハウスを舞台に、毎度二人が繰り広げる笑いあり涙あり策謀ありどんでん返しありのドタバタ喜劇は、14巻のシリーズとして国書刊行会から邦訳が出ている。(短編集をのぞく)
残念なことに、ソルティは全巻読んでしまった。
上流階級の住まう優雅なカントリーハウスを舞台に、毎度二人が繰り広げる笑いあり涙あり策謀ありどんでん返しありのドタバタ喜劇は、14巻のシリーズとして国書刊行会から邦訳が出ている。(短編集をのぞく)
残念なことに、ソルティは全巻読んでしまった。
忘れたころにもう一度読み直す楽しみはあるにせよ、もう新作は読めないものとあきらめていた。
が、シャーロック・ホームズが生みの親たるコナン・ドイル亡き後も、後輩作家たちの手によってパロディやパスティーシュの形で活躍譚を増やし続けているように、バーティ&ジーヴズも放っておかれるわけないのであった。
が、シャーロック・ホームズが生みの親たるコナン・ドイル亡き後も、後輩作家たちの手によってパロディやパスティーシュの形で活躍譚を増やし続けているように、バーティ&ジーヴズも放っておかれるわけないのであった。
セバスチャン・フォークスは1953年英国生まれのベストセラー作家。日本ではほとんどその名を知られていないが、熱狂的ファンの多いジーヴズ物の続編を書いて出版することが許されるレベルの人気と実力とが本国でも認められているのだろう。
実際、知らずに読んだら、故ウッドハウスの屋敷の屋根裏から新たに見つかった未発表作!といっても通用するくらい、原シリーズのタッチを見事に継承、再現している。(爆笑度は低いながら)
しかも、今回はバーティとジーヴズがお互いの立場を入れ替えるという斬新な趣向を取り入れ、物語の最後には原作者ですら成し得なかった「あわやコンビ解消か!?」と読者をヒヤッとさせるような思い切った大団円を用意している。
実際、知らずに読んだら、故ウッドハウスの屋敷の屋根裏から新たに見つかった未発表作!といっても通用するくらい、原シリーズのタッチを見事に継承、再現している。(爆笑度は低いながら)
しかも、今回はバーティとジーヴズがお互いの立場を入れ替えるという斬新な趣向を取り入れ、物語の最後には原作者ですら成し得なかった「あわやコンビ解消か!?」と読者をヒヤッとさせるような思い切った大団円を用意している。
シリーズの15巻目にして完結編として楽しむだけの価値は十分あろう。
評価:★★★
★★★★★ もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
★★★★ 面白い! お見事! 一食抜いても
★★★ 読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★ いい退屈しのぎになった
★ 読み損、観て損、聴き損