2017年アメリカ
123分
SFファンタジー恋愛ドラマ。
監督は『パンズ・ラビリンス』(2006)、『クリムゾン・ピーク』(2015)の奇才ギレルモ・デル・トロ。
CGによる怪奇色の強い幻想的な作品(ダークファンタジーとでも言うのか)を得意としている。
映像的には好みと言っていいのだが、話自体が凡庸。
なぜ、いまこんな使いつくされた設定(異生物間の恋愛)の物語を撮ったのか、なぜ全米が高い評価を下したのか(第75回ゴールデングローブ賞および第90回アカデミー賞の作品賞と監督賞)、正直理解に苦しむ。
差別の厳しかった時代に生きた唖者、ゲイ、黒人らマイノリティたちの優しい連帯を描きたかったのかもしれないが、それもやはり、なぜ今さら?という気がする。
ただ、唖のヒロインを演じるサリー・ホーキンスはじめ、憎まれ役のマイケル・シャノン、年老いたゲイの画家役のリチャード・ジェンキンス、ヒロインの友人の掃除婦役のオクタヴィア・スペンサーなど、役者陣は充実している。
ギレルモ監督は日本アニメの大ファンで、大友克洋の『童夢』に関心あるとか。
ぜひ、あの日本マンガ史上指折りの傑作を映画化してほしいものだ。
評価:★★
★★★★★ もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
★★★★ 面白い! お見事! 一食抜いても
★★★ 読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★ いい退屈しのぎになった
★ 読み損、観て損、聴き損
★★★★ 面白い! お見事! 一食抜いても
★★★ 読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★ いい退屈しのぎになった
★ 読み損、観て損、聴き損