今朝、通勤途中に駅のホームの階段から落ちた。

ほぼ階段の中ほどでつまずき、そのまま前のめりに頭から突っ込みそうになった。
どういう反射をしたのか分からないが、とっさにもう一方の足が出て、階段を蹴った。
そこから空中を泳ぎながら、数十段ジャンプしてホームに着地、勢い余って転がった。

おそらく、家の2階の窓から飛び降りた以上の衝撃だった。

自分も驚いたが、周囲はもっと驚いたようだ。
何人か駆けつけて声をかけてくれた。

外傷や痛みがないか確かめながら、ゆっくり身を起こすと、左足首に強い痛みを感じた。

しばらくしゃがみ込んだ状態で足首をさすったが、異変あるようだった。
ホームの柱に捕まって、ゆっくり立ち上がったら、左足を地面につけることができない。
歩くのもままならない。

立ち往生していたら、駅員が3人降りてきた。
親切な人が伝えてくれたのだ。

駅員が持って来た車椅子に乗ってエレベーターを上がり、駅員室に運ばれた。

痛みが続く。 
左足が動かせない。

「救急車を呼んでいいですか?」

これはそのレベルだと思った。

患者の付き添いではなく、当事者として乗る初めての救急車!
サクサクと必要な処置をし、搬入先を探す救急隊員のプロフェッショナルに感心する。

運ばれたのは自宅から歩いて20分ほどの大きな総合病院。
まずはひと安心。

良くて捻挫か脱臼、悪ければアキレス腱か骨折。
とりあえず、職場と自宅に連絡とった。
こういうとき携帯は便利だ。

触診やレントゲンやCTや心電図や肺活量や採血や、一通りの検査が済んだ。
その間に両親もやって来た。

ノートパソコンの画像を示しながら、若い男性医師は言った。
「くるぶしの骨が折れています。入院して手術したほうが良いでしょう」

起こったことは仕方ない。
医師の指示に従って、そのまま入院手続きをとった。

申しわけないのは職場の仲間たちに対して。
人手不足の折にこんなことになってしまって……
病室に落ち着いたあと、意を決して電話をかけ、状況を説明し、当分働けない旨、伝えた。
ここまでで事故から3時間余り。

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手術まで、腫れないように左足首を固定して冷やす。
痛み止めを出してもらう。

午後はズキズキする痛みと付き合いながらウトウト過ごした。

夕食終え、これから夜である。

考えてみたら、入院するのは50年ぶり。
小学1年の秋、交通事故に遭ったとき以来である。

災難と言えば災難だが、あの高さからあの落ち方をして、足首以外なんともなかった、前方に人がいなかった、ホームから転落しなかった、たまたま列車が来ていなかった、のは幸いと言うほかない。

ついているのか、いないのか?


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病院食も久しぶり