1964年チェコスロバキア
82分白黒
狂気のクロニクル


 『前世紀探検』に次いでレンタルした。
 17世紀ヨーロッパの30年戦争を題材に、戦争の狂気と愚かしさをユーモラスに描いた作品。
 クロニクルとは「年代記」のこと。

三十年戦争は、ボヘミア(ベーメン)におけるプロテスタントの反乱をきっかけに勃発し、神聖ローマ帝国を舞台として、1618年から1648年に戦われた国際戦争。ドイツとスイスでの宗教改革による新教派(プロテスタント)とカトリックとの対立のなか展開された最後で最大の宗教戦争。(ウィキペディア「三十年戦争」より抜粋)

 映像の美しさ、独創性、高い芸術性は、『オルフェ』『双頭の鷲』『美女と野獣』などのジャン・コクトー映画と比肩され得る。
 カレル・ゼマンの創造力、美的センス、個性にただただ圧倒される。
 CGでこれほどの芸術性に達した映画はいまだあるまい。



評価:★★★★

★★★★★
 もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
★★★★  面白い! お見事! 一食抜いても
★★★   読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★    いい退屈しのぎになった
     読み損、観て損、聴き損