午後、1時間のリハビリ散歩をしている。
ケガしていない右側で松葉杖をつき、姿勢をまっすぐ保ち、転ばないよう気をつけながら、2キロ近く歩く。
ひたすら、左足を鍛える段階に入った。
時速2キロで歩いていると、健康なときは見過ごしていた、街のさまざまな風景が目に入る。
今日は、自宅から約1キロ離れたレンタルDVD店まで行った。
ケガをする前は、週に一度は通い、映画を借りていた。
実に3ヶ月ぶり。
店は雑居ビルの3階にあり、階段もエレベーターもない。エスカレーターのみ。
エスカレーターを利用するのも3ヶ月ぶりだった。
松葉杖でのエスカレーターは、ステップに乗る時よりも、ステップから降りる時が怖い。
到達する階の床面に杖を突くタイミング、動いているステップから足を離すタイミング。
普段無意識にやっていたことが、まるで初めてエスカレーターを見た途上国の人みたいに、おっかなびっくりになる。
ひたすら、左足を鍛える段階に入った。
時速2キロで歩いていると、健康なときは見過ごしていた、街のさまざまな風景が目に入る。
こんなところにリサイクルショップあったっけ?
いつのまに、こんな立派な介護施設ができたのか?
この家の庭は手入れが行き届いているなあ。
杖やシルバーカーの高齢者って、結構いるんだなあ。
あ、フキノトウが咲いている!
今日は、自宅から約1キロ離れたレンタルDVD店まで行った。
ケガをする前は、週に一度は通い、映画を借りていた。
実に3ヶ月ぶり。
店は雑居ビルの3階にあり、階段もエレベーターもない。エスカレーターのみ。
エスカレーターを利用するのも3ヶ月ぶりだった。
松葉杖でのエスカレーターは、ステップに乗る時よりも、ステップから降りる時が怖い。
到達する階の床面に杖を突くタイミング、動いているステップから足を離すタイミング。
普段無意識にやっていたことが、まるで初めてエスカレーターを見た途上国の人みたいに、おっかなびっくりになる。
店内を回ってDVDをあれこれ物色できるのも、片手が空いたおかげである。
ホアキン・フェニックス主演の『ジョーカー』など3本をチョイスした。
コロナ騒ぎで、みなインドア志向のせいか、常より店が混んでいた。
帰りにサイゼリアに寄る。
イタメシ&ワイン好きのソルティは、たまにサイゼに行くのを楽しみにしている。
最近(といっても、これも3ヶ月ぶりなのだが)、よく注文する料理は、昨年7月からメニューに登場したフリウリ風フリコである。
フリコとは、イタリア北東部にあるフリウリ地方の郷土料理で、マッシュポテトとチーズを使ったイタリア風おやきである。マカロニとホワイトソースを抜いたグラタンみたいな感じか。赤ワインによく合う。
これだけだと野菜が少ないので、ほうれん草のソテーを一緒に注文し、ミックスする。
サイゼの女性店員さんは、松葉杖を突いたソルティを見て、「ドリンクバーの近くの席にいたしましょうか?」と案内してくれた。
こまやかな気遣いがうれしい。
この3ヶ月、松葉杖のおかげで、なにかと親切にしてもらうことが多かった。
なんだか手放すのが惜しい気がするこの頃である。
なんだか手放すのが惜しい気がするこの頃である。