2018カナダ
102分
ミステリーサスペンス。
物心ついてから施設に監禁され、「清潔であること」&「従順であること」をモットーに、厳格な集団生活を強いられる少女たち。
いつの日か素敵な家庭の養女となって外に出られる日を夢見つつ・・・。
自らの置かれた現状に疑問を抱いた二人の少女は、脱走を試み、そこで驚愕の真実を知る。
フランク・ヴェデキントの小説『ミネハハ』を原作とする映画『エコール』(2004)、および『ミネハハ 秘密の森の少女たち』(2005)、それとやはり映画化されたカズオ・イシグロの小説『わたしを離さないで』を想起する内容である。
前者二つの映画では、少女たちは美しき踊り子として丹念に養成されたあげく、劇場でのお披露目会の夜に貴顕たちに買われていく。後者では、生徒たちは臓器提供のために特別に飼育されているクローン人間であることが明かされる。
つまり、どちらも身勝手な大人のエゴの犠牲となる子供たちの悲劇を描いた作品なのである。
『レベル16』で明かされる真実もまた、残酷かつグロテスクである。
(もう一つ連想したのは、川端康成の変態小説『眠れる美女』だった)
脚本と撮影がよい。
明らかに低予算とわかる作りながら、最後まで気の抜けない、完成度の高い作品に仕上がっている。
前者二つの映画では、少女たちは美しき踊り子として丹念に養成されたあげく、劇場でのお披露目会の夜に貴顕たちに買われていく。後者では、生徒たちは臓器提供のために特別に飼育されているクローン人間であることが明かされる。
つまり、どちらも身勝手な大人のエゴの犠牲となる子供たちの悲劇を描いた作品なのである。
『レベル16』で明かされる真実もまた、残酷かつグロテスクである。
(もう一つ連想したのは、川端康成の変態小説『眠れる美女』だった)
脚本と撮影がよい。
明らかに低予算とわかる作りながら、最後まで気の抜けない、完成度の高い作品に仕上がっている。