1999年
100分
原作は坂東眞砂子のホラー小説。
四国と四国遍路のイメージ悪化に寄与した作品である(笑)
四国遍路を札所の順番通り(時計回り)に回ることを順打ち、順番とは逆に回ることを逆打ち(さかうち)と言う。
一昨年の秋、ソルティが遍路しているときも、逆打ちのお遍路さんとずいぶん擦れ違ったものである。歩きだけでなく、自転車の人も多かった。(自転車だと、「逆打ちのほうが下りが多くてラク」と言っていた)
大方は、すでに順打ちを何回か済ませているので今回は逆打ちに挑戦してみた、という人が多かった。
しばしば耳にしたが、「逆打ちは順打ちの2倍のご利益がある」そうである。
ソルティも、いつの日か逆打ちに挑戦してみたい。(そのためにも足のリハビリ頑張らねば!)
しばしば耳にしたが、「逆打ちは順打ちの2倍のご利益がある」そうである。
ソルティも、いつの日か逆打ちに挑戦してみたい。(そのためにも足のリハビリ頑張らねば!)
この映画では、なんとその逆打ちが恐ろしい所業として描かれる。
「死んだ子の歳の数だけ逆打ちすると、その子が生き返る」という設定で。
高知の山間の村に古くから住む日浦家は、口寄せを家業とする。呪術を使い、亡くなった人の霊を呼び出して巫女に乗り移らせ、生者にメッセージを伝える。
呪術者である母親(=根岸季衣)の命で、子供の頃から巫女をやらされてきた莎代里(=栗山千明)は、十六の歳に事故で死んでしまう。
母親は莎代里を生き返らせようと、白装束に身を固め、編み笠をかぶり、わらじを履き、金剛杖をつき、逆打ちの旅に出る。
妄執に憑かれた母親を演じる根岸季衣がイイ味を出している。
実際、こんな女と遍路の山道で会ったら怖いだろうなあ~。
ソルティは、お四国病にかかって何周もぐるぐるしている、独り言の多い目つきの怪しいオジサン遍路は見かけたが・・・。
実際、こんな女と遍路の山道で会ったら怖いだろうなあ~。
ソルティは、お四国病にかかって何周もぐるぐるしている、独り言の多い目つきの怪しいオジサン遍路は見かけたが・・・。
死国からよみがえった莎代里を演じる栗山千明は、本作が本格的な映画デビューだったそうだが、実に役にハマっていて、胸元まで伸びた漆黒のストレートヘアが怖いながらも美しい。
先輩俳優に伍しながら存在感ピカ一で、目が離せない。
その後の活躍がうなずける鮮烈なデビューと言えよう。
先輩俳優に伍しながら存在感ピカ一で、目が離せない。
その後の活躍がうなずける鮮烈なデビューと言えよう。
(この人が2006年にやったTVドラマ・横溝正史作『女王蜂』の大道寺智子も良かった)
2020年現在の四国には、このような禍々しい物語が生み出される土俗的雰囲気も、このような映画が撮影できる昔ながらのロケ地も残ってはいまい。
インターネットのおかげで四国遍路もすっかり国際色豊かになり、外国人遍路を見ない日のほうが少なかった。
いまや四国遍路は、「大人のオリエンテーリング」と言ってもそうはずしてはいまい。(ただし、所要時間を競うものではないが)
いまや四国遍路は、「大人のオリエンテーリング」と言ってもそうはずしてはいまい。(ただし、所要時間を競うものではないが)
新型コロナのせいで、現在、遍路する人は激減している。(4月中旬から5月初旬までほとんどの札所の納経所は閉鎖していたようだ)
少しでも早く、コロナに終息がもたらされ、四国遍路がよみがえるよう、札所の名前を88から逆に唱えてみました。
――というのは冗談で、遍路で覚えた光明真言を唱えてみました。
オンアボキャ ベイロシャノウ
マカボダラ マニ
ハンドマジンバラ ハラバリタヤウン
マカボダラ マニ
ハンドマジンバラ ハラバリタヤウン
不空真実なる大日如来よ
偉大なる光明により
暗き世を明るく照らしたまえ
偉大なる光明により
暗き世を明るく照らしたまえ

おすすめ度 : ★★★
★★★★★ もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
★★★★ 面白い! お見事! 一食抜いても
★★★ 読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★ いい退屈しのぎになった
★ 読み損、観て損、聴き損
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