昨年末、3日間ほど秩父でリトリートした。
日常圏を離れた自然の中で、ひとり静かに過ごす時間を持ちたかった。
実家暮らしではなかなかできない食事コントロールや瞑想三昧をし、働いているとなかなか避けられないテレビや新聞やスマホによる情報の奔流から逃れたかった。
足のケガのリハビリを兼ねた長距離ウォーキングもしたかった。
なにより、コロナで騒がしい世間からいったん距離を置きたかった。
なにより、コロナで騒がしい世間からいったん距離を置きたかった。
一日のスケジュールは以下の通り。
05:00 起床
読経と瞑想07:00 散歩(秩父神社に参詣)
朝食
09:00 瞑想12:00 ストレッチヨガ
昼食
13:00 散歩16:00 入浴、休息18:00 瞑想22:00 就寝
一日に4時間のウォーキングと最低9時間の瞑想。
夕食は抜く。
禁酒、禁欲、禁ネット、原則無言行(買い物時はのぞく)。
もちろん、テレビ・ラジオ・電話・メール・読書は OFF。
コロナが来る前までは、もっと長期間の、もっとタイトなスケジュールの瞑想会に年1回は参加していた。
このくらいは序の口である。
このくらいは序の口である。
秩父を選んだのは、
- 県内移動で済む
- 広々として気持ちよく、山々に囲まれ自然豊かである
- 神社仏閣がたくさんあってスピリチュアルな気に満ちている
- この時期は観光客が少ない
- 秩父34ヵ所札所巡礼で勝手知ったる町である
- 温泉がある
秩父鉄道・秩父駅の近くに宿をとった。
秩父神社にも荒川にもほど近く、買い物にも便利で、静かで、ロケーションは抜群である。
3日間ともよく晴れて、日中は風もなく暖かかった。
午後の散歩では汗ばみ、上着を脱いだくらい。
大方、巡礼路となっている荒川沿いの山辺の道を歩いた。
マスクを外して歩くだけでストレス解消となった。
散歩途中に出会った秩父の風景をご紹介。
● 武甲山ポートレート
秩父の町のどこからでも見えるのが武甲山。
削られた山肌はなんとも痛々しく哀しいけれど、土地と人々の暮らしを見守る雄々しさは太古の昔から変わらない。
● スピリチュアル秩父
秩父神社のほか、34札所のうち13番~25番のお寺を巡った。
参拝するほどに、この土地との縁が強くなっていくのを感じる。
いっそ移住しようかな・・・・。
いや、寒さに弱いソルティだった。
いや、寒さに弱いソルティだった。
秩父神社
本殿の東側に左甚五郎作の“つなぎの龍”がある
先ごろ修復されたばかりで非常に色鮮やか
鎖につながれて、悪戯できないことからこう呼ばれる
鎖につながれて、悪戯できないことからこう呼ばれる
25番久昌寺の池
山蔭になった部分は終日凍結している
山蔭になった部分は終日凍結している
19番龍石寺
水成岩の上に立ち、四国札所14番常楽寺を思い出させる
14番今宮坊近くの今宮神社
前回来たときは本殿がなかった
樹齢1000年の大ケヤキ
● 街角小景
秩父は地盤が固く地震が少ない。
大震災の被害を受けず、戦災にも遭わなかった。
大震災の被害を受けず、戦災にも遭わなかった。
● 蕎麦どころ
秩父は四方を山々に囲まれた盆地で、土地が痩せているため、稲作には向かなかった。
そこで、古くから養蚕と共に、蕎麦の栽培が盛んであった。
1,2を争う人気店「わへいそば」
いつ前を通っても駐車場はいっぱい、店の外に人が並んでいた
秩父橋のそばにある「ささいち」
一昨年巡礼したときから気になっていた店
期待通り旨かった!
麺はつるつるして、歯ごたえも喉ごしもGOOD
麺はつるつるして、歯ごたえも喉ごしもGOOD
天ぷらは外はカラッとサクサク、中はジューシーでホクホク
窓から見た景色も素晴らしい
知る人ぞ知る名店だ
知る人ぞ知る名店だ
3日間のリトリートを終え、心身とも大分すっきりした。
骨折以来、座禅を組むのが難しくなっていたが、1時間までならなんとか組めるようになった。
とくだん瞑想に進歩があったというわけではないが、心を過去や未来にさまよわせずに「いま、ここ」に落ち着かせていると、コロナ禍のいまでも感謝できることはたくさんあると気づいた。
- ごはんがあること、自力で食べられること
- 歩けること
- まずまず健康なこと
- リトリートできる時間と金銭的余裕があること
- 家族が健康でいること
- 仕事があること
- ひとりでいられること
- 自然を楽しめること
- 仏教と巡り合ったこと
- 日本が平和なこと
コロナ禍と心の幸福度はまったく関係ないのだ。
最終日に宿をチェックアウトしたあと、西武秩父駅にある「祭りの湯」でくつろいだ。
ビバ、秩父!