2003年東宝配給
126分

 少年を主人公とした『どこまでも行こう』(1999)が良かったので、同じ監督の作品を借りてみた。
 結果的には「がっかり」であった。
 
 おそらく、ユーロスペース+映画美学校制作で自主映画に近い『どこまでも行こう』にくらべ、東宝やTBSや電通やジャニーズ事務所(主演は草彅剛)が絡んでいる本作は、塩田の思い通りに行かなかったのだろう。
 タイトル通り、死者がよみがえる話なので、『死国』のようなオカルトホラーとばかり思っていたのだが、お涙頂戴の薄っぺらなヒューマン&恋愛ドラマといった感じ。

 むしろ、出演者の面子が気になった。
 草彅はともかく、共演の竹内結子(昨年9月自死)、伊勢谷友介(昨年9月大麻取締法違反で失脚)、極楽とんぼの山本圭壱(2006年未成年者への強姦容疑で失脚)・・・・。
 黄泉がえってほしいやら、ほしくないやら。
 そして、映画の初っ端、十八番の婆さん役で登場するは、北林谷栄。
 記事に書いたばかりだったのでビックリした。
 あいかわらず達者な演技を披露している。
 北林と医師役で出ている田中邦衛の二人の実力が、他の役者たちと差がありすぎて、逆に浮いて見えた。

 そう言えば、草彅剛の頭髪もこの頃(当時29歳)から気になっていた。
 ソルティも頭が寒くなる一方だ。  頭髪こそ、よみがえったらうれしいものの一つである。
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OpenClipart-VectorsによるPixabayからの画像


おすすめ度 :

★★★★★
 もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
★★★★  面白い! お見事! 一食抜いても
★★★   読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★    いい退屈しのぎになった
     読み損、観て損、聴き損