2018年インド
138分、ヒンディー語

 いつものごとく長~いインド映画であるが、本作については長さをまったく感じなかった。
 発想が面白く、脚本に優れ、役者陣も魅力的、インド歌謡とピアノをミックスさせた音楽もいい。
 第一級のスリラー&ブラックコメディに仕上がっている。

 盲目のピアニストが殺人現場を2度も“目撃”してしまう――というくらいなら他にも似たような先行作品はあろうが、このピアニストが実は盲目を騙っていたというところが秀逸。
 「犯人を知っている。現場を見た」と証言すれば、「見えていない」と言ってこれまで恋人や周囲をだましていたことがバレてしまう。
 それでも良心にしたがって警察に出向いたピアニストを待っていたのは、衝撃の事実!
 「見えていない」と思われたから殺人犯に見逃されていた命が、「実は見えている」と分かって一転窮地に陥っていく。
 あとは息つくヒマないどんでん返しの連続で、最後に待っている衝撃の伏線回収まで一気呵成。
 
 インドの底知れないパワーと暗部、インド人のバイタリティと現実主義、インド映画(ボリウッド)の質の高さと幅の広さを伝えてくれる映画である。


ウサギ
ウサちゃんが一つのポイント



おすすめ度 :★★★

★★★★★
 もう最高! 読まなきゃ損、観なきゃ損、聴かなきゃ損
★★★★  面白い! お見事! 一食抜いても
★★★   読んでよかった、観てよかった、聴いてよかった
★★    いい退屈しのぎになった
     読み損、観て損、聴き損